目指したのは「くつろぎの解放空間」! スバルの安全思想が色濃く反映された新型 ソルテラの内装 ポイントは運転席からの視界の良さだ

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スバルの電気自動車として登場予定の新型ソルテラ。兄弟車であるトヨタの新型bZ4Xと基本的な構造は変わらないが、安全性を考慮して作られた新型ソルテラ プロトタイプの内装を紹介したい。

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  1. 前席・後席ともに広々とした室内空間が広がっている
  2. ヒーター類の保温効率を高める工夫で、内装装備による電力消費を抑えている
  3. 運転に集中できるよう見やすく使いやすいシンプルなメーター、スイッチ類が備えられる

前席・後席ともに広々とした室内空間が広がっている

まずは居住性だ。コックピット空間として提供したい価値の一つとして「くつろぎの解放空間」を挙げている。前席はインパネ上面を低くして視界を広げた。特に助手席はグローブボックスをなくしたことでより広々とした足元空間を実現している。

また、後席はロングホイールベース化によって解放的な室内空間を作り出している。

一方、収納面ではシフトバイワイヤによるダイヤルシフトを採用したことでコンソール周りに収納スペースを充実させた。

特にスマートフォン専用の収納スペースは格子柄の半透明のふたがついており、通知などが届いた際にはすぐに気づけるという気の効いたデザインだ。置くだけ充電も可能で、スマートフォン所持者には助かる装備だろう。

ヒーター類の保温効率を高める工夫で、内装装備による電力消費を抑えている

また、電費を気にする人にとって気になるのが、内装装備の消費電力だろう。消費電力を抑えるために、換気のロス削減や排熱を利用したヒートポンプ方式のエアコン、そしてそのエアコンと協調制御されるシートヒーターやステアリングヒーター、乗員の周囲のみにエアコンの風を当てる設定の切り替えなどを採用。電力負荷を軽減させるアイテムを多く取り入れ、航続距離を確保している。

また、空調ダクトは発泡品にすることで断熱性を高め、一度温めた車内の温度を下げない工夫も凝らした。

運転に集中できるよう見やすく使いやすいシンプルなメーター、スイッチ類が備えられる

最後にコックピット周りに注目したい。

スバルのコックピット思想は共同開発でも変わらず「より見やすく、よりシンプルに、より使いやすく」を基本としている。

これに合わせて運転に必要な情報をわかりやすく伝えるとともに、大きく視線を動かさなくても運転の邪魔にならないインターフェースを整えた。まずはメーター周りを低く抑えることでスバル車ならではの広い視界が特徴的だろう。

さらにパドルシフト(AWD車専用装備)がついた小径ハンドルやトヨタ最新のシステムを搭載した12.3インチの大画面ディスプレイ、そして先ほど述べたように中央にはダイヤル式のシフトを配置。さらに使用頻度の高いスイッチ類を厳選して手の届くセンターコンソール部に用意している。

トップマウントメーターは見やすさを重視して中央に7インチの画面と両サイドにLEDのインジケーターを配置。視線移動を少なくすることやハンドルによって遮られることを考慮して画面上側に速度計などの必要な情報を集約した。

リングをモチーフにしたデザインの周りに映し出され、中央にはシンプルな表示を、サイドには電費や走行時間など多彩な情報が表示されるようになっている。

また、先進的な見栄えを重視してメーターバイザーを排除、太陽光や窓映りを極力なくすためのアンチリフレクション、アンチグレア、ライトコントロールフィルムなどが用意される。

ターン時の音やシートベルト警告音などは従来のスバル車に採用していた音色を取り入れてスバル車からの乗り換えでも違和感がないように配慮する。

また、パワーオンした際に大画面ディスプレイに表示されるオープニング画面はソルテラ専用のものとなっており、この点は兄弟車のトヨタ 新型bZ4Xとの違いとなる。

細かいところを見ると兄弟車ということもありトヨタ色が出ているところもあるが、根本としてはスバルのクルマづくりを踏襲して作られていると言える。従来のスバル車からの乗り換えで違和感がないよう配慮されているところを含め、内装からも「スバルらしさ」を十分に感じられるモデルだろう。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

スバル/ソルテラ
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新車価格:
627万円715万円
中古価格:
389.7万円589万円

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篠田 英里夏(MOTA編集部)
筆者篠田 英里夏(MOTA編集部)

クルマ好きが高じて、大学卒業後は自動車専門紙の記者や自動車メディアの編集を経験し、現職に至る。MOTA編集部ではこれまでの知識を生かし、主に記事制作や取材、企画などを担当。最近ではeモータースポーツのレースにもたびたび参戦している。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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