内装がまるで“レゴ”!? アレンジ自由自在な楽しいアメリカンキャンパー「ハピアキャンパー HC1」【ジャパンキャンピングカーショー2022】
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:和田 清志
三菱車をベースに車中泊車・キャンピングカーを製作する西尾張三菱自動車販売は、『ジャパンキャンピングカーショー2022』に、かわいらしいデザインと質素さが魅力の超軽量キャンピングトレーラーを出展。多くの来場者が足をとめていた。
けん引免許不要の超軽量キャンパー「ハピアキャンパー HC1」はアメリカ生まれ
西尾張三菱自動車販売(愛知県一宮市)が出展したデリカD:5ベースの車中泊車「デリカD:5 D:POP」の脇に置かれていたのが、丸くてかわいらしいデザインのキャンピングトレーラー「ハピアキャンパー(Happier Camper) HC1」だ。
アメリカ生まれのこのキャンパーで注目なのは、その軽さ。全長3050mm・幅2140mm・全高2300mmというサイズでありながら、ファイバーグラス製車体のため乾燥重量はわずか499kg。もちろんけん引免許は不要だ。
丸っこいレトロなデザインと2トーンカラーも魅力的である。
車外でも使用できるキューブを組み合わせ、車内のレイアウトは自由自在
そしてHC1最大の特徴が、一般的なキャンピングトレーラーと異なり、車内に家具類が設置されていないことだ。
ではどうやってキャンピングカーとして成り立つの? ということだが、何もない空間の床には50cm角のボックス(キューブ)がおける溝が彫ってあり、ベンチ・テーブル・キッチン・クーラーボックス・トイレなどのキューブを必要に応じて設置していくスタイルなのだ。
そのため車内のレイアウトは自由自在。しかもこのキューブ、取り外して屋外でも使用できる。ベンチやテーブルを別途積まなくても良く、シンクさえも車外に持ち出せるのが便利だ。
屋外で使うと、その後の汚れが心配だが、耐久性に優れ、簡単に洗える素材で出来ているのは有り難い。車内にもドレーンを備えており、床面を丸っと水洗いができるというのも驚きである。
バックドアを装備し、トランポとしても活用可能 移動販売車にも最適
HC1の特徴はまだある。それが、大きなバックドアだ。
キャンパーにはあまり例のない装備で、これによりキューブの出し入れ・サーフボードやアクティビティ用品の積み込みも容易。バイク・自転車などのトランスポーターとしても活躍可能だ。オプションのバーカウンターを装着すれば、集客力抜群のフードドレーラーにも変身する。
そのため、HC1は中にキューブが何もない状態での販売が基本。カスタマイズによって、目的に合わせた自分好みの一台を作り上げられる。
買ったら何しよう?という想像が楽しい、シンプルなミニマルトレーラーだ。
[筆者:遠藤 イヅル/撮影:和田 清志・西尾張三菱自動車販売]
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