コンパクトSUVで車中泊がしたい! 「トヨタ カローラクロス」で身長180cmの大男が実際に寝てみた
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:和田 清志・茂呂 幸正・TOYOTA
2021年9月に発売された新型SUV「トヨタ カローラクロス」は、デビュー早々に注目を集め、早くもカローラシリーズ販売の4割以上を占めるほどである。そんな人気を後押しするアウトドアユーザーにオススメのアイテムが2021年12月より発売される。わずか3万円以下の純正アクセサリーの名は「ラゲージアクティブボックス」! 全長4.5メートル弱のコンパクトサイズで“車中泊”も可能とする優れモノ、いや“箱”だ。
正式発売を前に、新型カローラクロスでいち早く試すことが出来た。その“寝心地”やいかに!
車中泊層も注目! 全長4.5メートル弱とコンパクトなカローラクロスで車中泊は出来るのか
「トヨタ カローラクロス」は、そのネーミングからもわかる通り、1966年から脈々と続く伝統のブランド「カローラ」シリーズに属するニューモデル。カローラにはセダン、ワゴン、ハッチバックなど用意され、過去にはクーペや4ドアハードトップなど様々なボディタイプも存在している。そんな中、カローラクロスは歴代モデルの中でも初となる、SUVタイプとしてデビューした。
通常のカローラに比べ車高(最低地上高)が上げられたスポーティなボディデザインが特徴。いっぽうで広い室内や荷室空間を有し実用性も抜群だ。荷室容量は定員乗車時に487リットル(FF・ガソリン車)。荷室長は849mmを確保する。いざ後席を前倒しすれば、最大荷室長1885mmに拡大する。
全長わずか4.5メートルにも満たないコンパクトサイズでこの容量は立派なもの。何かと荷物が多くなるアウトドアユーザーからも注目の1台なのだ。
そして1800mmを超える荷室長を見て、身長180cmの筆者は真っ先に思った。「このクルマ、もしかして車中泊も可能なのでは」と。
荷室に大きな段差が! しかし2021年12月発売の純正アクセサリーでその悩みは解消できる
しかし新型カローラクロスの荷室を見て、一筋縄ではいかないことにすぐ気付かされる。確かに荷室の床面は非常に深く大容量なのだが、後席の背もたれを前倒しした際、荷室の床面と背の間に150mm以上の大きな段差が生じるのだ。DIYですぐ木工に取り掛かれるような器用な人ならいざ知らず、この段差を埋めるのはなかなか困難である。
しかしトヨタもそうしたユーザーの声はしっかり理解していた。発売から3か月遅れの2021年12月、新たな純正アクセサリー「ラゲージアクティブボックス」(2万8050円・消費税込)が発売されるのだ。
これにより、荷室の床面と後席を倒した背もたれ部の面が水平につながる。フラットで長い床面のおかげで、長い荷物を積んだり車中泊したりすることも可能となる。
さらにボードを上げれば床下にも荷物が収納可能。用途に応じた使い分けが出来るようになる。また荷室を覆うトノカバーも収めるスペースも用意される。
ボードの下にはスチール製の強固な補強材が組まれているので、耐荷重は130kg。よほど大柄な家族でない限り、親子3人が川の字になって寝てもOKだろう。
2万8050円で快適な車中泊スペースを確保! ボード下にはトノカバーも収納可能な優れモノだった
2021年11月、報道陣向けに開催されたトヨタオールラインナップ試乗会の取材会場で、ひと足お先に待望の「ラゲージアクティブボックス」と対面することが出来た。新型カローラクロスに装着されていたので、早速試乗ならぬ「試就寝」してみることにした。
テスト車両は、荷室にラゲージアクティブボックスを装着した新型カローラクロス Z(FF・ガソリン車)。後席を前倒しし、さらに運転席・助手席シートは前に可能かなぎり倒した状態として、荷室長を最大に拡大させた。
先に記した通り筆者の身長は180cm。1885mmの荷室長なら余裕で寝られる…と思ったら、写真の通り後席シート背もたれの長さがちょっと、いやだいぶ足らなかった。
この後席と前席の間の空間には、クーラーボックスやコンテナボックスなどの荷物などを詰め込み高さを調整したうえで、就寝の際にはキャンプ用のエアマットなどを敷いて対処したいところである。
ともあれ、ラゲージアクティブボックスのおかげでフラットな就寝スペースが確保できたのは車中泊派にとって朗報。新型カローラクロスの購入を検討する際には、併せてチェックして欲しい便利アイテムだ。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:和田 清志・茂呂 幸正・TOYOTA]
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