総合航続可能距離は共に1000km超え! 新型アウトランダーPHEVとライバルRAV4 PHVの内外装デザイン、PHEV性能を徹底比較
- 筆者: 望月 達也(MOTA編集部)
2021年10月28日(木)、三菱の人気SUV「アウトランダーPHEV」がフルモデルチェンジを行った。新型アウトランダーPHEVは、走行性能の向上はもちろん、スタイリング、上質な室内空間を備えるなど、全方位で大きく進化した。今回は、そんな注目の新型アウトランダーPHEV(価格462万1100~532万700円[税込])と、ライバルのトヨタ RAV4 PHV(価格469万~539万円[税込])の内外装の違いを写真ととも比較していく!
新型アウトランダーPHEVは急速充電に対応し、V2Hも備わる
新型アウトランダーPHEVでは、PHEVシステムが大幅に進化した。バッテリーは20kWhに増量され(先代は13.8kWh)、EV走行可能な距離(等価EVレンジ)はMグレードで87km(WLTCモード)、P及びGグレードでは83km(WLTCモード)まで向上している。また、ガソリンタンクの容量が先代の45リットルから56リットルに拡大しており、EV走行とハイブリッド走行を組み合わせた総合航続可能距離は1000km超えを達成している。さらに、ヒートポンプ式エアコンを採用しており、暖房使用時の電費も向上している。
また、新型アウトランダーPHEVは、普通充電と急速充電に対応し、AC200Vの普通充電で約7.5時間で満充電に、急速充電なら約38分で80%の充電が可能となる。さらに、停車状態でエンジンの発電を行った場合では、約94分で80%の充電を行うこともできる。
そのほか、1500Wの100V AC電源を車内の2箇所に装備。アウトドアシーンのほか、災害時の非常用電源としても活用できる。
また、新型アウトランダーPHEVでは、災害時などにクルマを蓄電池として住宅に電力を供給したり、家で自然エネルギーで発電した電力をクルマに使うこともできるV2Hにも対応しており、V2H機器を通じて住宅へ電力を供給することが可能となっている。給電可能時間は、先代では10日間だったのに対し新型では12日に増えている。
RAV4 PHVは急速充電などは不採用ながら、航続距離は1300km以上を達成
一方のRAV4 PHVは、総電力量18.1kWhのバッテリーを搭載する。満充電時のEV走行距離は95kmで、エンジンとの組み合わせでの航続距離は1300km以上と、新型アウトランダーPHEVを上回る。
しかし、RAV4 PHVは、急速充電には対応していない。普通充電の100Vなら約27時間で満充電、200Vなら約5.5時間で満充電となるほか、新型アウトランダーPHEV同様、エンジンを使って発電して充電することも可能だ。
また、V2Hにも対応はしていないが、AC100V・最大1500Wの外部給電機能は標準装備となり、こちらもアウトドアシーンのほか、災害時の非常用電源としても活用できる。
SUVらしい迫力ある外観の新型アウトランダーPHEVに対し、スポーティさが強調されたRAV4 PHV
新型アウトランダーPHEVのボディサイズは、全長4710mm×全幅1860mm×全高1745mm、ホイールベース2705mmで、先代アウトランダーPHEVから全長+15mm、全幅は60mmワイドに、全高は35mm高くなった。
三菱車共通のデザインアイコンであるダイナミックシールドは新世代化され、存在感の増したフロントマスクとなり、足周りには20インチの大径ホイールを備え、こちらも力強さが増している。さらに、リヤ周りは、パジェロなどが採用してきた背面式スペアタイヤをモチーフとした六角形の形状「ヘキサガード・ホライズン」がテールゲートに施され、SUVらしい走破性の高さを表現している。
RAV4 PHVのボディサイズは、全長4600mm×全幅1855mm×全高1685~1690mm、ホイールベース2690mmで、僅かながら新型アウトランダーPHEVの方が大きい。
外観デザインは、RAV4の最上級モデルにふさわしい専用エクステリアや装備が備わる。フロントまわりでは、フロントグリル、ロアモールが専用デザインとなっており、重心の低さとスポーティさが強調されている。足まわりでは新デザインの19インチ専用アルミホイールを採用している。
内装は高級感のある新型アウトランダーPHEVと、外観同様スポーティなRAV4 PHV
タフさ、力強さが強調された新型アウトランダーPHEVの外観だが、内装では触感がよく質感の高いソフトパッドを随所に採用しているほか、最上級グレードではステッチをあしらうなど上質さにもこだわりが持たれており、高級感のあるデザインとなっている。
インパネデザインは、走行時の車体姿勢の変化を掴みやすい水平基調で力強い造形の「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」が進化し、より芯が通った力強さと開放感が表現されており、スイッチ類も操作時の節度感にフォーカスした「MITSUBISHI TOUCH(ミツビシ・タッチ)」という考え方に基づき、視覚だけでなく触覚にも訴える上質さが実現している。
RAV4 PHVのインテリアはブラックで統一され、イパネ、ドアトリム、シート、ステアリングホイール、シフトブーツ、センターコンソールにレッドステッチが施され、スポーティさとともに上質感が漂う。
全グレードにルームランプ、フロントパーソナルランプ、パワースイッチにイルミネーテッドエントリーシステムが標準装備され、最高級グレードの「BLACK TONE」では、さらに前席足下照明・フロントカップホルダー・オープントレイにクリアブルー照明のイルミネーテッドエントリーシステムが標準で追加される。
新型アウトランダーPHEVでは3列7人乗りレイアウトも用意
新型アウトランダーPHEVの後席は、先代からのボディ延長している分、足下空間が拡張され、クラストップレベルのスペースを確保。さらにリヤシートはリクライニングも可能となる。
また、RAV4 PHVには設定のないサードシートを採用した3列7人乗りレイアウトも用意されている。
3列目シートは、大人が乗るには膝を抱えるような姿勢となってしまい、長時間の乗車には向いていないものの、稀に多人数乗車が発生するシーンなどが想定できるユーザーにとっては貴重な存在だ。
対するRAV4 PHVは、2列5人乗りで室内はとくに頭上のゆとりが特徴的。また、バッテリーを車体中央床下に置き、こちらも後席の足元空間は広い。
共に大容量の荷室スペース
新型アウトランダーPHEVの荷室は、3列目まで使用すると容量は最大284リットルで、小型のスーツケースが3個積めるくらいのスペース。3列目シートを床下格納すると、最大646リットルまで容量は拡大する。さらに、2列目シートは4:2:4分割で倒れ、2列目シートも倒すと最大1390リットルもの広大なスペースが生まれる。
RAV4 PHVの荷室は、後席使用時でも490リットルの容量を確保。ゴルフバッグは4個まで収納可能。後席は6:4分割で、倒すと丈の長い荷物が積める大空間が出現。開口部はほぼスクエアで、奥行きも996mmとしっかり確保されている。
ここまで新型アウトランダーPHEVとRAV4 PHVの内外装を紹介してきたが、特に細部のデザインなどは、フォトギャラリーもぜひチェックしてみてほしい。
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
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