日本240台限定で即完売!? MINIの最強モデル「ジョン・クーパー・ワークスGP」とは?

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MINI(ミニ)の特別モデルと言えば「JOHN COOPER WORKS (ジョン・クーパー・ワークス)」を思い浮かべる方も多いだろう。しかし実は、さらにホットで稀少なモデル「ジョン・クーパー・ワークスGP」なる限定モデルが存在する。

目次[開く][閉じる]
  1. サーキットから来た特別なミニ「ジョン・クーパー・ワークスGP」とは
  2. 2006年登場の第1弾から本格仕様だった
  3. エアロパーツもプラスし、最高時速240kmへ進化
  4. 8速ATも加わり、さらに走りを楽しめる仕様に
  5. 見つけたら即買い? 中古車市場から目が離せない!

サーキットから来た特別なミニ「ジョン・クーパー・ワークスGP」とは

初代から脈々と受け継がれているミニのアイデンティティ。それはキュートなルックスと、ホットな走りだ。

現在のカタログモデルの中で、もっともホットなモデルと言えばかの有名なレーシングコントリビューターであるジョン・クーパー氏の名前を冠した「ジョン・クーパー・ワークス」。だが実は、台数限定でさらに上を行く「ジョン・クーパー・ワークスGP」というモデルが存在しているのをご存じだろうか。

ジョン・クーパー・ワークスGPは、ミニの中でももっともオーソドックスな3ドアモデルに設定されたもの。見た目こそミニの可愛らしさは残されているが、中身は「サーキット専用」と言わんばかりのハードチューニングがなされているものだ。

2006年登場の第1弾から本格仕様だった

そんなジョン・クーパー・ワークスGPの第1弾は、2006年に登場。オリジナルのミニからバトンを受け継いだ新生BMWミニの中でも、当時もっともホットだったクーパーSをベースにチューニングを施したもの。当時の正式名称は「ミニクーパーS withジョン・クーパー・ワークスGPキット」。世界限定2000台、日本には160台が割り当てられていた。

吸排気系はもちろん、専用のシリンダーヘッドを採用したエンジンに大型のインタークーラー、そしてブーストが上げられたスーパーチャージャーにより、ベース車比+48PSの218PSというパワーアップを実現したものだ。

サスペンションやブレーキも強化され、タイヤも18インチという大径のものを採用し、さらに徹底した軽量化を実施した。中でも内装はリアシートが取り払われて2名乗車となるほどの気合いの入れようだったのである。

エアロパーツもプラスし、最高時速240kmへ進化

2013年には次世代のミニをベースとしたジョン・クーパー・ワークスGPが再び登場。この時も世界限定2000台だったが、日本でのミニ人気を受けてなのか、日本へは先代よりも多い200台が割り当てられていた。

この世代ではすでにジョン・クーパー・ワークスが存在していたため、パワーこそベース車の+7PSの218PSと控えめだったが、強化ピストンやシリンダーヘッドに軽量クランクシャフト、ナトリウム封入排気バルブなどの採用によって、数値以上のフィーリングアップを実現。

先代と同じくリアシートを廃するほどの徹底した軽量化に加え、専用のエアロダイナミック・パッケージにリアディフューザー、カーボン製ウイング付リアスポイラーといったエアロパーツをプラス。これにより0-100キロ加速6.3秒、最高時速240キロという圧倒的な動力性能を発揮していたのである。

8速ATも加わり、さらに走りを楽しめる仕様に

そして2019年には現行型のミニをベースとしたジョン・クーパー・ワークスGPを発表。こちらはベースとなったジョン・クーパー・ワークスに対してなんと75PSアップの306PSを発生し、最高時速は265キロ、0-100キロ加速は5.2秒と先代を大きく上回るパフォーマンスを実現している。

また、先代までは6速MTとの組み合わせのみだったが、現行モデルは制御が最適化された8速ATとの組み合わせとなり、より速さを追い求めた仕様となっていた。

もちろん歴代のアイデンティティであるリアシートのオミットや、エアロパーツを採用。さらにハンドメイドで成形されたカーボンファイバー製のホイールアーチに、専用の鍛造18インチアルミホイールなど、走りにまつわる部分には一切の妥協がない。

見つけたら即買い? 中古車市場から目が離せない!

最新のジョン・クーパー・ワークスGPは、世界限定3000台のうち240台が日本向けとなっていたが、発表後あっという間に完売。価格はジョン・クーパー・ワークスに+94万円の576万円。内容を考えれば、決して高くないものだったと言えるだろう。

今から入手しようとするとなると必然的に中古車しかなくなるわけだが、台数が台数だけにいつ市場に登場するかは未知数だ。

それでも欲しいという人は常に中古車市場に目を光らせておくしかないが、それほどの価値があるモデルであることは間違いない。

[筆者:小鮒 康一]

ミニ/ミニ
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新車価格:
396万円531万円
中古価格:
19.8万円821万円

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

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