悪路走破性を最優先! 新型ランドクルーザー300は機能性を重視したリアデザインにこそ注目せよ
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:島村 栄二
2021年8月の発売前から話題沸騰中の「トヨタ 新型ランドクルーザー300」。話題は数年にも及ぶと噂される納期のことなど、クルマ本体の話からずれてしまっている感もあるが、ここで改めて新型の進化ぶりについて、シリーズでご紹介していこう。今回は新型ランドクルーザー300のリア周りのデザインをディテールから紹介していこう。
運転席からの視界や積載性など、機能面を最優先したデザインであることがわかるリア周り
新型ランドクルーザー300は、従来型のランドクルーザー200に比べると、よりスクエアなデザインでまとめられた。リア部は特にその印象が強い。
510万円から800万円と高額なモデルとは言え、全体に華美な印象もなく、運転席からの視界の良さや積載性といった、機能面を重視した形状となっており、形状に意味を持たないデザインは取り入れられていない。
これはランドクルーザー300が、世界中の道なき道を突き進むための性能を何よりも重視していることの証しだ。
今回の新型ランドクルーザー300から追加された新ラインナップ「GRスポーツ」だが、専用デザインを与えられたフロント周りに対し、リア周りの変更点にそこまでの違いはない。
フレーム構造のモデルらしくけん引可能なヒッチメンバーもオプション設定される
新型ランドクルーザー300のノーマルモデルとGRスポーツを並べてみると、フロント同様にリアも、ノーマルで目立つメッキ加飾に対し、GRスポーツは多くの箇所をブラック化し、精悍な印象を強めていることがわかる。
具体的には、トヨタロゴの内側や、車名ロゴなどがブラックになっているほか、テールゲート下部の専用デカールやGRスポーツのグレードマーク、さらにリアバンパー下部の艶消しシルバー部の形状などがそれぞれ異なる。
大型のキャンピングトレーラーやボートをけん引する優雅な姿も似合いそうだ
メーカーオプションの「ヒッチメンバー」を装着すると、取材車両のようにバンパー中央部にカバーが備わる。ヒッチメンバーとは、トレーラーをけん引するための骨格形状のこと。けん引車両に高負荷がかかる大型のトレーラーでも、堅牢なフレーム構造のランドクルーザー300なら安心である。
なお実際にトレーラーをひく場合にはバンパーのカバーを外し、トレーラーヒッチ(けん引用のフック形状パーツ・ディーラーオプション)を別途取り付ける必要がある。
新型ランドクルーザー300で大型のキャンピングトレーラーやボートをけん引し優雅に走る姿は、良く似合いそうだ。
大型で水平基調のシンプルなテールランプは、後方からの視認性も高い。悪条件下での走行が想定されるランドクルーザーならではの機能性がこうしたところにも表れている。最上級のZXとGRスポーツのみLEDリアコンビネーションランプとなり、シーケンシャルターンランプも備わる点は最新モデルらしいところだ。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二]
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