スバル レヴォーグ [2015年改良モデル] 新型車解説/マリオ高野(1/2)

スバル レヴォーグ [2015年改良モデル] 新型車解説/マリオ高野
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スバル レヴォーグが初となる年次改良!

4月16日、レヴォーグが初の年次改良を受けてB型に移行します。改良ポイントはおもに「5つ」。

・アイサイトが全車標準装備化、「アドバンスドセイフティパッケージ」がメーカーオプション設定

・1.6リッター車のアイドリングストップ制御を最適化し、燃費を改善(17.4km/Lから17.6km/Lに。2020年燃費基準達成により、エコカー減税対象車に)

・GT系のサスペンションのセッティングを、よりしなやかに感じられる方向に修正

・サンルーフをメーカーオプション設定(電動チルト&スライド式)

・特別仕様車「Proud Edition」の追加設定(初夏頃発売予定)

スバル レヴォーグ [2015年改良モデル]
スバル レヴォーグ [2015年改良モデル]

アイサイトの全車標準装備化により、ラインナップの中で唯一アイサイト非装備だった最廉価グレードの1.6GTが廃止されました。これにより、電動式パーキングブレーキではないサイドレバー式のパーキングブレーキを備えたレヴォーグが消滅することになります。

余談ながら、極めて少数しか販売されなかったアイサイトなしのレヴォーグは、中古車市場で幻の稀少車になるかも知れません。

EyeSightでカバー出来ない範囲の安全支援を補ってくれる「アドバンスドセイフティパッケージ」

今回新たに設定された「アドバンスドセイフティパッケージ」は、アイサイトではカバーできない分野の安全支援アイテムで、スバル車では久しぶりのレーダー検知機能です。要約すると、

・スバル リアビークルディテクション(後側方警戒支援機能)

・ハイビームアシスト

・サイドビューモニター

・アイサイトアシストモニター

の4つの機能を備えます。

スバル レヴォーグ [2015年改良モデル]/スバルリヤビークルディテクション

いずれも、欧米車や一部の国産車に採用されているものですが、テスト試乗の印象からとりわけスバルらしい制御の緻密さを感じさせたのが「スバル リアビークルディテクション(後側方警戒支援機能)」でした。

スバル レヴォーグ [2015年改良モデル]/スバルリヤビークルディテクション ドアミラー鏡面LEDインジケーター

これはドアミラーでは見えにくい、自車斜め後方の車両をレーダーで検知して、ドアミラーに付いているLEDランプを点灯または点滅させることでドライバーに注意を促すシステムです。車線変更時と、駐車場からの後退時の安全性を向上させます。

死角検知の範囲は車両幅から50cm以上、自車後端から後ろに3m、前に1mの計4mの範囲を検知。隣車線の後方から接近する車両(約4秒後に接近する相対速度のある車両)がいるとドアミラーの警告灯が点灯します(警告音はでません)。自車の速度が10km/h以下では作動しません。

後退時の支援は、駐車などで後退しながら発進するとき、出会い頭でおよそ3.5秒でぶつかってしまうと予測されるタイミングから警告音がなり始めます。1台が通りすぎたあと、2台、3台と続いてもその危険が解消されるまで警報し続けます。

監視距離は車両の後端から70mで、速度に対応。接近車両の速度が速くてぶつからない場合は警報しません。自車の後退速度が10km/h以下で作動します。

スバル レヴォーグ [2015年改良モデル]/ハイビームアシスト

ハイビームアシストは、ルームミラー一体型の単眼カメラを新採用することで(アイサイト用カメラとは別)、先行車や対向車を検知して、ヘッドライトのハイビームとロービームを自動で切り替えるもの。40km/h以上でヘッドライトのポジションがオートかハイビームのときに作動します。

夜中でも交通量が途絶えない大都会ではあまり必要のない装備ですが、本来、警察やJAFは夜間走行ではハイビームを推奨しているということを思い出しておきましょう。また、ルームミラーには自動防眩インナーミラー付きとなっております。

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マリオ 高野
筆者マリオ 高野

1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。弱冠ハタチでクルマローン地獄に陥るも、クルマへの愛情や関心は深まるばかりとなり、ホンダの新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、ダイハツ期間工(アンダーボディ組立て)などを経験。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。記事一覧を見る

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