マクラーレン P1 新型車解説(2/3)

マクラーレン P1 新型車解説
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トータル出力916ps! 一方でモーターのみでも160km/hで走行可能

マクラーレン P1マクラーレン P1

ボディサイズは、4588mm×1946mm×1188mm(レースモード時1138mm)と、それほど長くないが、かなりワイドで、極端に低い。

ホイールベースは2670mmで、装着タイヤは、フロントが245/35ZR19、リアが315/30ZR20というサイズのピレリとの共同開発による専用のPゼロ・コルサを、かつて軍事用に開発されたという高強度アルミニウム合金を用いた鍛造ホイールに組み合わせる。この素材をホイールに用いたのは世界で初めてだ。

車重は1395kgと、ハイブリッドシステムを搭載しながらもかなり軽量に仕上がっているのも特徴。これにはフルにカーボンを用いたボディ構造の中でも最軽量レベルを実現したという「MonoCage」が大きく寄与している。

野生動物からインスピレーションを得たという丸みを帯びたボディデザインは、エアロダイナミクス優先の思想にもとづいたもので、F1由来の多くの技術を採用している。あくまで「機能」を優先したそのフォルムには、すべてに「理由」がある。

マクラーレン P1
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ルーフと特徴的なシュノーケル・エア・インテークを一体化したデザインは、車体中央を通過したフレッシュな冷気が効率的を取り込まれ、左右に分かれて各バンクのターボチャージャーに導かれるようになっている。

その一方で、フロントの開口部のラジエターを通過し、熱を奪った熱い空気はコクピットの左右を流れ、リアウイングを通過してダウンフォースを生むようになっている。

エアロダイナミクスについても、グランドエフェクトを生み出すアクティブ・ライド・ハイトと、調整範囲の大きなリアウイングが、常に最適なダウンフォースを発生。257km/h(160mph)の車速で、車両全体で600kgにも及ぶ、ロードカー史上最大となるダウンフォースを得ることに成功している。

また、F1マシンで使用されている技術と同じく、ステアリングホイールに配置されたボタンを押してDRS(ドラッグ・リダクション・システム)を起動させると、0.5秒でリアウイングの可変フラップを水平に寝かされ、ドラッグ(=空気抵抗)を削減してストレートスピードを向上させる。

最高速度については、350km/h(217mph)に達するとスピートリミッターが作動する。

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マクラーレン P1

パワートレインは、スペックの大幅向上を図ったMP4-12Cと同じ3.8リッターV8ツインターボエンジンに、1基の高性能電気モーターを組み合わせている。トランスミッションは、MP4-12Cと同じ7速の「SSG」と呼ぶデュアルクラッチギアボックスの改良版となる。

エンジン単体のスペックは、最高出力737ps/7500rpm、最大トルク720Nm/4000rpmと驚異的で、MP4-12Cよりも100ps以上も引き上げられている。

また、ステアリングホイール上のスイッチを押すだけで、F1マシンに搭載されるKERSを応用した、インスタント・パワー・アシスト・システム(IPAS)が作動する。モーター単独で179psの出力と130Nmのトルクを発揮するが、ギアによって減速され、実際にはその2倍の260Nmとなる。

トータルでスペックは、最高出力916ps、最大トルク900Nmにも達し、0-100km/h加速は3秒未満、0-200km/h加速は7秒未満、0-300km/h加速は17秒未満と発表されている。

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ラ・フェラーリ

その一方で、モーターのみでも欧州複合モードで10km以上もの走行が可能で、最高速度は160km/hを超える。これはモーターのみでの走行モードを持たないラ・フェラーリとは大きく異なる部分だ。

なお、バッテリーの充電に回生ブレーキは使用しておらず、減速時などにエンジンから生み出される余剰エネルギーか、もしくは外部電源による充電が可能となっている。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

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