レクサス CT200h 実燃費レビュー【高速道路編】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
中央高速をしばらく走った後、圏央道に逸れ、関越自動車道から東京に戻ることにする。
圏央道は交通量も少なく、道もなだらかで走りやすい。
そうしたところで気になってきたのが、ロードノイズだった。舗装が切り替わるところ、ハンドルの切れ角度が多目になってタイヤの抵抗が増えると、ゴーッというノイズが急激に増大してくる。
速度が時速60キロを越えると、ノイズのボリュームは大きくなっていく。
午前中に、甲州街道や国道16号を走っていた時も時速60キロ付近からのノイズは聞こえてはいたが、それは限定的なものだったから気にならなかったのだろう。
こうして、圏央道で同じ速度域で走り続けてみると、タイヤが路面と擦れる音がサスペンションを伝播してボディに伝わり、ボディ内部でこだましている。
横浜のメディア試乗会では、CT200hには透湿防水素材の「シンサレート」が用いられていると開発担当者から聞いた。アウトドアウェアなどに用いられているシンサレートである。
運動中の人間の皮膚から発散される蒸気は排出するが、粒子の大きな雨粒は通さずに防水するという優れた素材で、僕もスキーウエアや登山ウエアでいつもお世話になっている。
そのシンサレートを厚さ30数ミリに成形し、遮音財としてCT200hのボディ各部に充填してしてある。
シンサレートは、日本のスリーエムが特許を持っていて、「高価格なので、プリウスには使いたくても使えない」そうだ。しかし、せっかくのシンサレートの効果も、今回のテストで“一般道では”という但し書きを付けざるを得なかった。残念だ。
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