フォルクスワーゲン ゴルフ TSIトレンドライン 実燃費レビュー【一般道編】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
長距離の走行が楽しみな「ゴルフ TSIトレンドライン」
フォルクスワーゲン ゴルフ TSIトレンドラインを、早くこの連載で取り上げてみたかった。
横浜で行われたメディア試乗会で約1時間乗っただけでも、その完成度の高さがうかがわれ、ぜひ、長距離とさまざまな道路環境で試してみたかったからだ。
正式車名は「ゴルフTSIトレンドライン」だが、これがちょっと紛らわしい。
なぜならば、このクルマは「1.2リッターTSI」エンジンを搭載していて、排気量がたった1.2リッターであることに存在意義があるからだ。
「TSI1.2」とでもした方がわかりやすかったのではないか。同じ設計思想だが、排気量と細部が異なる「1.4リッターTSI」エンジンを搭載しているゴルフは、「ゴルフTSIコンフォートライン」と呼ばれる。
さらにややこしいことに、同じ1.4リッターTSIエンジンでも、ターボチャージャーとスーパーチャージャーという2機の過給器を装備したエンジンが存在し、それを積んだゴルフは「ゴルフTSIハイライン」と呼ばれる。
つまり、1.2がトレンドラインで、1.4のシングルチャージャーがコンフォートライン、ツインチャージャーがハイラインというわけである。この3モデルは、そのまま発表順にもなっていてトレンドラインが最も新しい。
フォルクスワーゲンは、省燃費と走行性能をバランスさせる彼らのエコとパフォーマンスの切り札として開発した。「TSIエンジン」は、排気量を下げてもパワーを落とすことなく、燃費を向上させ、CO2排出量を削減するという彼らの「ダウンサイジングコンセプト」によって作られている。
その最新版が、1.2TSIエンジンだ。排気量をさらに200cc減らし、吸排気バルブ機構をDOHCからシンプルなSOHCにすることによってエンジン単体で24.5キロも軽量化している。
TSIエンジンはガソリンを霧状にして直接シリンダー内に吹き込むことによって、燃焼の効率を上げ、同時に電子制御された過給を伴うことで、パワーも確保している。
ハイブリッドや電気自動車等と違い、原理的には既存の技術を洗練させ、従来では不可能だった精密な電子制御によって、ガソリンエンジンの効率を高めて、エコとパフォーマンスを両立している。
「ハイブリッド」などのように、大受けしにくいが、すでに存在しているものを最小の改変で、重量増を大きく伴わない電子制御の力を最大限活用しているところに、TSIエンジンによるダウンサイジングコンセプトの意義がある。
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