燃費レポート

日産エクストレイル 20GT 500km実燃費レビュー【0-100km】(1/2)

公開日:2010/03/31 15:57 最終更新日:2010/03/31 20:23

15年間で劇的に改善されたディーゼルの環境技術

ヨーロッパ自動車メーカーの多くが、ラインナップにディーゼルエンジンを搭載したクルマを揃えている。あのポルシェでさえ先代カイエンにディ－ゼルモデルを追加し、ジャガーは各モデルにディーゼルを搭載している。

ディーゼルは、その燃費の良さとCO2排出量の少なさから、ヨーロッパではもはや“当たり前”、常識的な存在だ。トラックやバスを除くと、ディーゼルが一般的ではなくなってしまった（かつては日本でも一般的だった）日本では想像しづらいかもしれないが、ヨーロッパでのディーゼル人気には根強いものがある。

ヨーロッパでの一般的な乗用車に占めるディーゼル比率は、イギリスでは約40パーセント、大陸諸国では約50パーセント、最も多いフランスでは60パーセントを越えるという統計もあるくらいだ。

もう少し前置きが長くなるのに、お付き合いいただきたい。

なぜ、それほどまでにヨーロッパでディーゼルが普及したかというと、好燃費とCO2排出量の少なさという本来の特性に加え、この約15年間の技術革新によって、ディーゼルのネガティブな面が劇的に改善されたからだ。

コモンレールという技術が一般化されたことによって、ディーゼルの騒音と黒煙が著しく減少した。

アイドリング状態から、ガラガラ、ゴロゴロという大きな音を出し、走り出して加速するとテールパイプから黒い煙をモクモクと吐き出していたディーゼルは過去の姿となった。

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