トヨタ ウィッシュ 実燃費レビュー【vol.2 100-200km】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
不足のないトルクと操作感が良いパドルシフト
モチベーションが上がってきたのは、燃費の良さだけではなかった。
1.8リッター4気筒エンジンと7速CVTトランスミッションのデキが良く、関越道を走っていて何の不満も感じなかったからだ。
エンジンは、1,000回転ぐらいの低回転から十分なトルクで、追い越しや上り勾配でも力不足を感じることはない。
7速CVTトランスミッションは、立派なことにステアリング裏にスポーツカーのような変速パドルシフトまでが設けられている。
ひと時代前のCVTによくあった、エンジン回転数と車速のズレはごく軽微だし、パドルシフトの操作感も悪くない。
このような、マニュアル変速が可能なオートマチックトランスミッションで重要な変速ロジックも、及第点に達している。
変速ロジックとは、“D”モードで走行していて、パドルなりシフトレバーでマニュアルに変速した後、どのように再び“D”モードへ戻り、その間の時間はどれぐらいに設定されているかということだ。
自動車メーカーや車種によって、またはクルマのカテゴリーにより違いがあるが、世界の大勢はマニュアル変速した後、一定の時間が経過すると自動的に“D”モードに戻る設定が採られている。
ウイッシュはその通りなのだが、“D”モードに自動的に戻るのが少し速過ぎる。
2~3秒から、長くて5秒ぐらいで戻ってしまう。
フォルクスワーゲンとアウディ、ポルシェなどのように10秒台前半であると、エンジンブレーキを十分に使えて、使いやすいのだが。
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