スズキ 新型スイフトハイブリッドRSを実燃費テスト!高速~ワインディング~市街地と850kmを走行した結果は(2/2)
- 筆者: 内田 俊一
- カメラマン:内田俊一
スズキ 新型スイフト 高速道路燃費テスト/高速道路での移動が快適な“理由”
スズキ スイフト 高速道路における実燃費:20.5km/L
走行距離:314.9km
せっかく欧州で足を鍛えてきたというのだから、高速も300km強走らせてみた。
そこで感じたのは、シートの出来の良さだ。
若干ヒップポイントが低く前が上がり気味なのが気になったが、じきに慣れ、ひどく疲れることがなかったのは大いに褒められる点だ。更に腰の部分のホールド性も高いので、このセグメントでは躊躇してしまう長距離移動も、このスイフトでは楽にこなすことが出来る。また、100km/hの時の回転数は1800rpmほどで、それほどエンジン音も風切り音も気にならず、快適に走行が可能だ。
一方で直進安定性に関しては、少々気になった。前述の切り始めのシブさがここでもいたずらをしてしまうのだ。直進を保とうと僅かな修正舵をあてるときに、このシブく感じるところでの操作になってしまうので、とても気を遣うのだ。
また、やはり足の硬さは少々行き過ぎかという印象で、もしかしたらもう一つのマイルドハイブリッドモデルである“非RS”モデルのハイブリッドMLであれば、もう少しまろやかな印象だったかもしれない。
スズキ 新型スイフト ワインディング燃費テスト/スポーツハッチに相応しいハンドリングと、残念な“CVT”
スズキ 新型スイフト 高速道路における実燃費:13.8km/L
走行距離:71.0km
スポーツハッチバックというからにはワインディングロードは得意に違いないと、山に連れ出してみた。そこではその名に相応しい、スポーティなドライビングが可能だった。
ロックtoロックは3回転と1/4ほどの適度にクイックなステアリングにより、コーナーを駆け巡るときに的確にコーナーのラインをトレースできる。攻め込むと若干アンダーステアになるがその限界はかなり高いので、少し速いペースで走る分には物足りないと感じる向きもあるかもしれない。足が硬くロールもしっかりと押さえられているので、安定したコーナリングが可能だ。
また前述のとおりシートはサイドサポートがしっかりしているので、コーナリング時に体をきちんとホールドして安定した姿勢でドライビングを楽しむことが出来た。
では全く気になることはなかったかというと、一つだけ弱点はあった。
それはCVTだ。マニュアルモードでパドルシフトを操作しシフトダウン(CVTだがそういうニュアンス)しながらブレーキング、その後アペックスから加速体制に入るとき、マニュアルのクラッチが滑るような、CVTの悪癖が顔を出しがちなのだ。
ここで一気に加速したいというときにこの症状が出てしまうと、せっかくきびきびとしたスポーティなドライビングたった印象が薄れてしまった。もちろん慣れてくれば、それを見越して早めにアクセルオンをするなど対応は可能ではあるが。
ワインディングを元気いっぱい走り回った燃費は13.8km/Lだった。やはり回せば悪化するのは当然で、それでもこの数字が記録できたのは、軽量化のなせる業に違いない。
スズキ 新型スイフト 総評/ダウンサイザーも満足出来る完成度
さて、この新型スイフト。最初に述べたようにバレーノがあったからこそ、これまでのスイフトの良さであるデザインと走りに特化した開発が可能だった。
そして、見事にそれは目標に達しており、質感の高さも相まって、基盤ユーザーはもとよりダウンサイザーも満足する買い物が出来るだろう。ただ、個人的にはスポーティさをアピールするために足を硬くするのは少々単純すぎる。
ここまでボディをしっかり作ることが出来たのだから、もう少しストロークを持たせ、しなやかにしても十分スポーティな味付けは可能だったと思う。人間に例えても、強靱な肉体にはしなやかな筋肉がついているものなのだから。
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