【燃費】スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight 燃費レポート/永田恵一(1/5)

【燃費】スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight 燃費レポート/永田恵一
スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/フロントエクステリア スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/リアエクステリア スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/フロントビュー スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/リアビュー スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/サイドビュー スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/フロントフェイス スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/フロントグリル スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/フロントグリルアップ スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/ボンネットのエアスクープ スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/フォグランプ スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/EyeSight Ver.3 画像ギャラリーはこちら

スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight 燃費レポート

「スバル レヴォーグ」は昨年の東京モーターショー2013での発表以来、2014年1月の予約開始、4月の発表、そして6月の発売と、発売したばかりでありながら随分前から販売されているかような錯覚を持ってしまう。

まず、本題へと入る前にレヴォーグの位置付けからおさらいしよう。

4代目モデルまで日本でも使いやすいサイズであった「スバル レガシィ」が2009年に現行の5代目モデルに移行する際、アメリカ市場を中心に考え大型化を決断。

スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/フロントエクステリアスバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/リアエクステリア

そのため、日本市場にマッチしたステーションワゴンがスバルのラインナップからなくなっていたことを埋めるためのステーションワゴンがレヴォーグである。

前述の通り、日本の路上において扱いやすいサイズ感であった、プレミアムカー的な存在の「4代目レガシィ」後継モデルとなるステーションワゴンがようやく登場したと考えてもいいだろう。

加えて、レヴォーグは今のところ最近では珍しい「日本専用車」であることも覚えておきたいポイントだ。

なお、現行のレガシィシリーズはレヴォーグの登場も伴ってツーリングワゴン、セダンのB4、最低地上高を高めオフロードでの高い走破性を持つアウトバックともに生産を終了し、在庫車のみの販売となっている。B4とアウトバックはすでに次期モデルが海外のモーターショーで公開されており、そう遠くないうちに次期モデルが日本にも導入される見込みだ。

また、レヴォーグはラリーやレースといったモータースポーツのベース車両としても重要な存在となっている「WRX STI」の次期モデルと深い関係を持つ、WRX STIのステーションワゴン版的なモデルでもある。

スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/サイドビュー
スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/フロントビュースバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/リアビュー

レヴォーグのエンジンラインナップは、1.6リッター水平対向4気筒直噴ターボ(170ps、25.5kg・m)と2リッター(300ps、40.8kg・m)の2機種がある。

2つのエンジンの狙いとしては、1.6リッターエンジンは2.5リッター級の動力性能や低燃費といった全体的なバランスを重視し、2リッターエンジンはレガシィツーリングワゴンのGT系のポジションを引き継いでいると考えて良いだろう。なお、1.6リッターについてはアイドリングストップが装備され、リッター100馬力を超えるターボ車でありながらレギュラーガソリンでOKということもユーザーとしては有難いポイントだ。

レヴォーグの駆動方式は、全車スバル伝統の4WDを採用(1.6リッターは基本トルク配分が前60:後40で状況によって後輪にもトルクを配分する「アクティブトルクスプリットAWD」、2リッターは基本トルク配分が前45::後55で状況に合わせて前後トルク配分を連続可変制御する「VTD-AWD」)。

トランスミッションは1.6リッターターボ、2リッターターボともにパドルシフト付きのCVTだが、パドルシフトは1.6Lターボが6段、2Lターボは走行モードを変えられるSIドライブで最も性能を重視したS♯モードを選ぶと8段パドルシフトになるなどの違いを持つ。

カタログに載るJC08モード燃費は、1.6リッターターボの最良値が「17.4km/L」、2Lターボが「13.2km/L」と、どちらもリッター100馬力を超える動力性能を考えれば優秀なカタログ燃費となっている。

それだけにエコカー減税でも1.6リッターターボが取得税、重量税が免税され、2リッターターボも取得税60%、重量税50%軽減の対象となっている点も大きな魅力だ。

スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight/EyeSight Ver.3

ここ数年、スバル車の大きなセールスポイントとなっているステレオカメラを使った運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」についても、レヴォーグではほとんどのグレードに装備されると同時に「EyeSight ver.3」へと進化した。

EyeSight ver.3では前方の情報を得るステレオカメラの認識範囲の拡大(それぞれ40%の望遠化、広角化)、ステレオカメラのカラー化により先行車のブレーキランプの点灯を認識も可能となり、さらに正確な情報の収集、約65km/h以上での走行中にはクルマ側でステアリングのアシストを行い車線中央維持、車線逸脱抑制といった運転支援をするアクティブレーンキープなどの機能が加わっている。

レヴォーグのグレード構成は、1.6リッターターボが「1.6GT」「1.6GTアイサイト」「1.6GT-Sアイサイト」、2リッターターボが「2.0GTアイサイト」「2.0GT-Sアイサイト」と5つのグレードをラインナップ。

GTとGT-Sの違いは、主にビルシュタイン製ダンパーや軽量かつ高剛性なアルミ鍛造のロアアームの装着に代表される走行性能に関する部分だ。

今回のレヴォーグ燃費テストについては、初期受注で全体の75%近くを占める1.6リッターターボの実質的なベーシックモデルとなる「1.6GTアイサイト」(JC08モード燃費はオプション装着による重量増で16.0km/L)を起用した。

余談だが、レヴォーグは2リッターエンジンモデルについても近々燃費テストを実施し掲載を予定しているので、そちらも楽しみにしていて欲しい。

1.6リッターモデルの燃費テストは6月23日(月)の午前9時にスタート、午後3時ごろに帰京するというスケジュールで実施。天候は曇りベースで時々晴れ間や雨にも遭遇するという不安定なもので、最高気温が30度に達する上に湿度も高いという梅雨らしいコンディションであった。

交通状況は比較的スムースで、走行モードは他車のノーマルモードにあたるIモードを選択した。

燃費測定の基本ルール

・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用

・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行

・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定

・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行

試乗ルート1「高速道路」

スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight 燃費試乗ルート1「高速道路」

首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。

道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。

試乗ルート2「郊外路」

スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight 燃費試乗ルート2「郊外路」

茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。

道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。

試乗ルート3「市街地」

スバル レヴォーグ 1.6GT EyeSight 燃費試乗ルート3「市街地」

千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、オートックワン編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。

平均時速は15~18km/h程度で、イメージとしては混んだ東京都内の道に近い。道のりは約55km。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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