三菱 新型 ミラージュ「1.2G」(1.2リッター搭載モデル) 試乗レポート/まるも亜希子(2/3)
- 筆者: まるも 亜希子
- カメラマン:茂呂幸正
トップクラスの優れた経済性に”プラスアルファ”の価値と魅力を
ところがここ数年、時代が求めるものの移り変わりは突風のように速い。出るモデル出るモデルが「クラストップの低燃費を達成!」とテレビCMで叫び、いったいどれが本当のトップなの? とワケがわからない状況だったのも今や昔。近ごろは燃費のことよりも、安全性や上質感、運転支援技術なんかが売り文句になっている。
そうした移り変わりを反映するかのように、ミラージュの購入を検討する人たちや、オーナーになった人たちからの声にも「低燃費は維持しつつ、ゆとりある動力性能が欲しい!」という要望や、「内装デザインがやや物足りない」といった意見が増えていったそう。
確かに、私がミラージュのデビュー直後にメディアでレポートした内容には、「カジュアルに楽しく乗れるエコ・コンパクト」だとの記述がある。この“カジュアル”という表現には、高速道路やロングドライブなどではちょっと物足りなさがあったり、内装や装備にはややチープさもあるけど、そこにこだわらなければ楽しく乗れるクルマだよ、という意味合いが込められていたのだった。
よりスムーズな発進加速性能が、クルマ全体の質感を高めてくれる
そんな経緯の末、ついに追加発売された1.2リッターモデル。ベースとなっているのは1.0リッターの上級グレード「G」で、78ps/100Nmの1.2リッター 3気筒MIVECエンジンを搭載。もちろんアイドリングストップ機能や減速エネルギー回生システム付きで、燃費は25.0km/L(JC08モード)だ。今回同時に一部改良された1.0リッターは27.2km/Lだから、スペック的には1.2リッターの方がちょっと落ちることになる。
でも試乗してみると、まず発進直後の加速感がとてもスムーズで、1.0リッターモデルのようにちょっと出力を抑えられているような感覚がないまま、自然な感じで速度があがっていくのが心地よい。そして60km/hくらいでの巡行は、快適そのもの。1.2リッターとはいえ、3気筒なのは変わらないから、静粛性はそんなに向上していないと思います、と開発者の方々は謙遜していたけれど、加速に余裕ができた分だけ、こうした普段使いの場面での質感はあがったも同然だ。
また、アクセルペダルの頻繁なオン/オフにも反応がなめらかなので、ノロノロ渋滞でももたつくようなストレスがないし、そこからの再加速がスッと開始できるのがとてもラク。しいて言えば、40km/hに差し掛かかるあたりで微振動が出るかな、と感じることがあるけれど、それはちょうど制御が切り替わるところだそうで、慣れてくれば気にならない程度だ。
[乗り味の質感も向上・・・次ページへ続く]
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