三菱 デリカ D:5 2WD 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
アイドリングストップが2リッター2WD車に装着!
今のクルマのキーワードは「エコロジー」
現代のオジサン世代が若い頃は、クルマの広告には最高出力、さらに遡ると最高速度が大きく載っていたが、昨今では燃費の数値となった。これに伴い、脚光を浴びているのがアイドリングストップ。「ハイブリッド車でなくても、せめてアイドリングストップは付いていないとねぇ」といった雰囲気がある。
そこでデミオ、ミライース、ヴィッツといったコンパクトカーが、徐々にアイドリングストップを装着している中、2リッタークラスは、アクセラ、プレマシー、セレナ程度しかない。
アイドリング時の燃料消費量は、当然ながら排気量の大きな車種の方が増える。2リッター、あるいはそれ以上のエンジンにこそ、アイドリングストップを付けてムダな燃焼を抑えたい。その意味で最近注目されているのが三菱デリカD:5。この2リッター2WDモデルにアイドリングストップ(AS&G)が装着されたのだ。
実はアイドリングストップ装着に伴いエンジンも新開発された。MIVEC(可変バルブタイミングシステム)が新しいタイプになり、10・15モード燃費を14%向上させて15km/lとしている。この数値はアイドリングストップを備えたセレナの15.4km/l、プレマシーの16km/lに比べると少し下がるが、デリカD:5は全高が1700mmを超えるLサイズミニバン。車両重量はセレナを約50kg、プレマシーを180kgほど上まわるから、15km/lであれば、おおむね妥当な燃費数値といえるだろう。
繊細過ぎないところが、ちょうど良い。
アイドリングストップの作動は、車両が完全に停止してからエンジンが止まるタイプ。最近はミライースが時速7km、アルトエコは時速9km以下になるとエンジンが停止するが、デリカD:5はボディも重く、そこまで突き詰めてはいない。
ならばアイドリングストップの作動具合はどうか。停止する前に徐行し、ショックが生じないように穏やかに止まると、アイドリングストップが作動しない場合がある。これは他メーカーのアイドリングストップ車にも見られる傾向で、停止後にブレーキを少し踏み増すとエンジンが止まる。
この後、アイドリングストップ中に、ブレーキを緩めるか、ハンドルを回すと再始動する。ハンドルのセンサーはちょうど良い設定。多少のアソビを設け、切り始めの段階で再始動。手首が少し動いただけで再始動するほど過敏ではない。
ブレーキやハンドルの操作を行ってから再始動するまでの所要時間は、最近のアイドリングストップ車では平均レベルになる。特に遅れる印象はなく、クランキングノイズも耳障りには感じない。
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