メルセデス・ベンツ 新型 SLK200 ブルーエフィシェンシー MTモデル 試乗レポート/国沢光宏(2/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:和田清志
MTのオープンカーで颯爽と走る奥様、ステキ過ぎます
マニュアル車といえば「登り坂でのスタートで苦労する」と思うことだろう。実際、運転を得意とする人だって面倒。だがメルセデス・ベンツ SLKのマニュアルにはヒルスタートアシスト機能が付いており、サイドブレーキを操作することなく平坦地と同じように走り出せる。この装置、ウチのヨメも高く評価しており「ヒルスタート付きならマニュアルだって乗るよ」。
また、SLKのエンジンは低速トルク太く、さらにクラッチのミート感が抜群に良い。ビギナーでもエンストせず容易に走り出せることだろう。たっぷりとしたシンクロ容量を持つせいか、スムースなギアチェンジなど楽しめるハズ。
SLKくらいストレスの少ないマニュアル車は珍しい。MT免許を持っているのなら、ぜひとも奥さんに乗って欲しいと思う。
ATよりもパワフルに感じられる走り
絶対的な動力性能は全く不満無し!
AT車だと低速域からの加速時にやや物足りなさを感じる1.8リッター直噴ターボながら、好みの回転数を選べるマニュアルで乗れば20%くらいパワフルなエンジンになったような感じ。実際、最高出力やトルクといったスペックは2.8リッター級のターボ無しエンジンと同等。
ハンドリングも官能的だ。
最近の日本車はひたすら安定性を追求する傾向にあり、ワクワク感に欠ける。しかしSLKときたら、もうクルマの方から「ハンドル切って曲がってくれ」と訴えかけてくる感じ。ハンドル切るとフロントが向きを変えるだけでなく、リアもキッチリロールし、曲がろうとしてくれるのだった。スポーツカーはこうじゃなくちゃ!
「最近クルマが面白くない」という人に・・・ぜひ!
決定打が価格。
今回の赤い試乗車はAMGのホイール等(AMGスポーツパッケージ:+35万円)や、本革シート(レザーパッケージ:+28万円)が付いているため、総額556万円になってしまっているけれど、493万円の標準スペックでバイキセノンライトやHDDナビまで付くフル装備だ。しかもECOスタート/ストップ機能(アイドリングストップ機能)付き。オープンでアイドリングストップすると、それだけで気分いい。長く付き合うなら決して高くないプライスだと思う。
SLKのMTは「最近クルマが面白くない」という人にぜひ試していただきたい。きっと天気の良い休日が楽しみになるかと。
[レポート:国沢光宏/Photo:和田清志]
メルセデス・ベンツ SLK200 BlueEFFICIENCY MT 主要諸元
全長x全幅x全高:4145x1845x1305mm<4150x1845x1295mm>/ホイールベース:2430mm/乗車定員:2名/ステアリング位置:右/車両重量:1430kg<1460kg>/エンジン種類:直4 DOHC ターボチャージャー付 直噴ガソリンエンジン/総排気量:1795cc/最高出力:184ps(135kW)/5250rpm/最大トルク:27.5kg-m(270Nm)/1800-4600rpm/トランスミッション:6速MT(マニュアルトランスミッション)/燃料消費率:14.6km/L(JC08モード)/タイヤサイズ:(前)225/45 R17/(後)245/40 R17<(前)225/40 R18/(後)245/35 R18>/メーカー希望小売価格:493.0万円<528.0万円>[消費税込み]
[※<>内はAMG スポーツパッケージの数値/試乗車はAMG スポーツパッケージ(+35.0万円)/レザーパッケージ(+28.0万円)を装備]
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