SUPER GT 300でもデビューウィンの実力派「メルセデスAMG GT S」ショートインプレッション(2/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志/メルセデス・ベンツ日本/GTA
滾(たぎ)る血潮、ほとばしるアドレナリン!
というわけで気軽にドライブしてきました!
と厚顔にインプレしたいのはやまやまだが、やっぱりいくら身近であってもその辺にアウトバーンみたく速度無制限エリアなんてない日本の公道において、コレを転がすのはややストレスが溜まりそうな気がしていた。
なんといっても内装がすごい。
やたらに低くしつらえられたそのぶっといサイドシルを跨ぎ、レーシングカーのごときサイドサポートのそそり立ったシートに身を埋めると、やおら腹の底あたりから闘志みたいなアツいモノが湧いてくるような作り込みなのだ。
滾(たぎ)る血潮、ほとばしるアドレナリン!
うわ! やっぱりAMGの最高峰、なんとドライバーの心を盛り上げる演出が巧いんだろう。
内装がもう、スペースシャトルみたいなんである。乗ったことないけど。
どこまでも「硬派」
ブラックで統一された圧倒的なまでの威圧感は、ぶっといセンタートンネルで左右の座席を区切られ、ドライバーとパッセンジャーを遮断するかのごとく、一切の甘えのないスパルタン・走り仕様。こんな硬派なクルマで彼女とデートしたらバチ当たるで、とでも思わせんばかりの“漢(おとこ)内装”ここにあり。
その辺、SLS AMGはもうちょっとエレガントだったように思う。もう少し女性的であったとでも言おうか、ノーブルな気品すら漂っていた。
しかし、もっかい言うけどAMG GT Sときたらとにかくもう、硬派。ガッチリと、カンプなきまでに硬派!
内装見ただけじゃいっこも身近に感じないのは一般人のヒガミなのか。
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