新型AクラスにAMG版エントリーモデルが登場! 国内ヒットは堅いか
新型Aクラスに早くもAMGが登場、でも45じゃなく35?
メルセデス・ベンツ 新型Aクラス(日本未導入)に、早くもAMGバージョンが追加された。それも、現行モデルにラインナップされているAMG A45 4MATICではなく、AMG A35 4MATICという新たな名称になっている。
単純なパフォーマンスにおいてはA45シリーズが上位に残る可能性もあり、そうなるとA35は、より安価にAMGの走りや世界観を楽しめるエントリーモデルとしての位置づけになる可能性が高い。BMWにおけるMシリーズに対してのMスポーツ、アウディにおけるSシリーズに対するSラインをイメージするとわかりやすいだろう。
今回は、日本導入はほぼ間違いないと思われるこのモデルの詳細を見ていく。
AMG A35 4MATICってどんなモデル?
▲左:AMG A35 4MATIC / 中:新型Aクラス(ハッチバック) / 右:新型Aクラスセダン
AMG A35 4MATICは、日本未導入の新型Aクラスに新たに追加されたラインナップ。その姿が実際に見られるのは、2018年10月に開催されるパリモーターショーになる。
AMG A35 4MATICの日本導入はいつ? 価格はどうなる?
AMG A35 4MATICはパリモーターショーでの公開の後、2019年2月より欧州で販売が開始される。
日本では、そもそもまだ新型Aクラスの販売が開始されていない。新型Aクラスの日本導入は2019年初頭あたりの可能性が高いといわれており、このAMG A35 4MATICもそれに遅れるタイミングでの日本導入が予想される。
またAMG A35 4MATICの販売価格は、現行販売されているAMG A45 4MATICシリーズよりも抑えられる可能性が高い。
現行型のA45 4MATICの車両価格はなんと720万円。最高出力280kW (381PS) / 最大トルク475N・m (48.4Kgf・m) という2リッターターボとは思えない抜群のパフォーマンス、そして多数の専用設計パーツを備えているとはいえ、流石に5ドアハッチバックにしては高過ぎるというのが、大方のユーザーの感想だろう。とはいえ、一部の根強いファンからはアツく支持を集めており、そうしたニーズの高まりを受けての追加設定であることは間違いない。
仮想ライバルはおそらくフォルクスワーゲン ゴルフGTI、アウディ A3 Sライン、BMW 120i Mスポーツあたりになるので、これらのモデルと比較して互角に戦える、400万円代~500万円前後に抑えてほしいところだ。
AMG A35 4MATICの仮想ライバル車の価格を比較
メーカー | 車種 | 車両本体価格 |
---|---|---|
メルセデス・ベンツ | AMG A35 4MATIC | 400万円代後半? |
フォルクスワーゲン | ゴルフ GTI | 405.9万円 |
BMW | 120i Mスポーツ AT | 463万円 |
アウディ | A3 Sライン | 446万円 |
※車両本体価格は消費税込み。
現行型AMG A45 4MATIC関連記事
0-100km/h加速は4.7秒! AMG A35 4MATICの性能&装備をチェック
このAMG A35 4MATIC、見た目からしてすでに新型Aクラスと結構違う。AMGの他のモデルのデザインを踏襲するフロントバンパーは開口部が大きく拡大され、サイドビューにはブラックアウトされた18インチホイールに、AMGロゴ入りのブレーキキャリパーが顔を覗かせる。そしてリヤには、AMG A45を彷彿とさせるリヤウィングもそそり立っている。
そのパフォーマンスに至っては、0-100km/h加速は4.7秒、最高速度も250km/h(リミッター介入)とかなりのもの。
以下、そのパフォーマンスを可能にする専用装備を見ていく。
搭載エンジン
エンジンは2リッター直4直噴ガソリンターボエンジンを採用。これはメルセデス・ベンツの多くの車種に搭載されるM260型エンジンに、AMG独自のチューニングを施したもの。パワフルでダイレクトな加速、それに専用設計エグゾーストシステムによるレーシーなサウンドも加わり、非常に刺激あふれるチューニングがなされている。スペックは最高出力225kW/310PS、最大トルク400Nm/3000rpmと、先代AMG A45に迫るハイパフォーマンスぶりだ。
また、ハイパフォーマンスを目指しながらも日常域での燃費性能にも配慮され、同社の最新テクノロジーにより無駄な燃料消費を最小に抑えている。たとえば、常に最適な燃焼状態を保つ可変バルブ機構「カムトロニック」、高精度な直噴機構、エンジン内のフリクション(抵抗)を抑えるCONICSHAPE加工といった具合だ。
またターボには、低回転域のターボラグを抑え、パワフルな加速を発揮するツインスクロールターボが採用される。
トランスミッションはAMGスピードシフト7速DSG
先のエンジンに組み合わされるトランスミッションはAMGスピードシフト7速DSG。マニュアル操作可能なパドルシフトも装備され、ステアリングから手を離さずに手動でシフトチェンジを行い、自在に速度を調整することができる。
四輪駆動システム「4MATIC」
駆動方式は、高速域での安定したトルク伝達やハンドリング、またウェット路面でのトラクション向上にも定評のある同社の4MATIC(4WD)を採用。路面状況やアクセル開度に合わせ、前100:後0~前50:後50までの間でトルク配分を行う。
ドライブモード
ドライブモードは「スリップ路」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツ+」「インディビジュアル」(各項目を個別に変更)の4つが用意される。それぞれのドライブモードを選ぶことで、エンジンの制御やサスペンションの減衰力の制御、変速スピードや4MATICのトルク配分、さらにステアリングの舵角や排気音までが変化する。
AMGライドコントロールサスペンション
サスペンションは前マクファーソンストラット、後トレーディングアーム方式を採用。AMGの名に恥じないフラットな乗り心地と、リニアなハンドリングに貢献する。さらにオプションで、急な路面状況や環境の変化に迅速に対応、更に安定した乗り心地を提供するアダプティブダンパーが用意される。
ブレーキ
ブレーキは前4ピストン モノブロックキャリバー、ディスク径350mm、リヤはディスク径330mmのものが奢られる。シルバーのブレーキキャリパーには、黒でAMGのロゴが輝く。
ステアリング
ステアリング特性には、クイックなハンドリングと快適性を重視した2つのモードが用意される。
コンフォートモードやスリップ路モードでは通常の快適性優先のハンドリング設定となり、クイックすぎる挙動は示さない。ちなみにこの状況ではESP(横滑り防止装置)は自動でONとなる。
一方、ドライバーがスポーツハンドリングモードを選択したり、ESPを自らoffにしたりすると、よりハンドリングがクイックになる。舵角が大きくなる他、4MATICもスポーツモードに切り替わり、より積極的にボディを曲げようとする設定に変化する。
足回りの剛性強化
ノーマルのAクラスと比較し、エンジン下部にボルト固定されたアルミ製プレートを追加。さらに2本の対角線上に配置された支柱も追加される。これによりフロントセクションのねじれ剛性がアップし、クイックなハンドリングに貢献する。
次世代インフォテインメントシステム MBUXももちろん採用
メルセデス・ベンツの次世代インフォテインメントシステムであるMBUX(Mercedes Benz User Experience)は、もちろんAMG A35 4MATICにも採用される。ドライバーの眼前にあるメーターパネル部分、そしてインパネ中央を貫く高彩度の液晶ディスプレイが設置され、ここに走行状態や車両の状態、車外の環境等を逐一表示する。
メーターはドライバーの好みに応じて、デジタル・アナログ状のメーターを表示させることが可能。
オーディオや空調といった車内環境や、ドライブモードのセットアップもここで確認する。またドライブモードによっては、カーブ時にかかるGを可視化するモードも存在する。
AMGトラックパッケージにはサーキット走行でのデータロガー機能も
オプションで用意されるAMGトラックパッケージには、各地のサーキットにおける周回もしくは特定区間において、過去に測定された様々な走行データが予め記録されており、バーチャルでタイムを競うことが可能。
リアルタイムで自車の場所をモニタリングして目標タイムと照合することで、目標タイムより速いか遅いかを常にモニターに表示する。タイムは赤・緑で表示することで、直感的に目標タイムに対する勝敗がわかるという、もはや完全にレースゲームのようなユーザーインターフェースだ。
さらにMBUXのデータ通信技術を使用して、最新のタイムやサーキットのレイアウト変更が常に反映される。これによりドライバーは、自身のドライブテクニックの向上に繋げられるという。
MBUX関連記事
AMG A35 4MATIC スペック一覧
スペック | |
---|---|
エンジン | 2リッター 直列4気筒ターボ |
排気量 | 1991cc |
最高出力 | 225kW(310PS)/5800-6100rpm |
最大トルク | 400Nm/3000-4000rpm |
駆動方式 | 4WD(AMG パフォーマンス 4MATIC) |
トランスミッション | AMG スピードシフト 7速DCT |
CO2排出量 | 169-167g/km |
0-100km/h加速タイム | 4.7秒 |
最高速度 | 250km/h(リミッター介入) |
※本記事中のデータ、画像はいずれも本国仕様です。
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