価格を決めているのはあなた?軽油価格のナゾ
- 筆者: 国沢 光宏
あなたはどこで給油していますか?
多くの人が次に乗るクルマのパワーユニットとしてディーゼルエンジンを候補の一つにしてるんじゃなかろうか。
実際、排気ガスさえクリーンなら、ハイブリッドより乗っていて楽しい。加えて同じ車格のハイブリッド車と比べても、燃料コストはイーブン。だからこそマツダ車が人気あるんだと思う。
さて。御存知の通りディーゼルエンジンは燃料として軽油を使う。その軽油、困ったことに価格が全く違うのである。
ガソリンの場合、セルフのスタンドであれば同じ地域ならバラ付いても5円程度。というか、クルマで数分の距離で5円違ったら誰も入れないだろう。なのに軽油は違う。
写真を見て頂きたい。最初の2枚はクルマで数分の距離にあるスタンドの価格表だ(東京都世田谷)。ライバル店の価格調査をしているのだろう。レギュラーとハイオクを見ると全く同じ。なのに軽油だけ2円違う。極端な話、同じ地域であっても、隣同士であっても、軽油の価格は違うのだ。
なぜこんなにバラつきがあるの!?
レギュラーと軽油の「税金抜きの価格」を調べてみた。直近でおおよそ56円(スタンドまでの配送料など除く)。軽油が53円くらいになっている。
これにガソリンは53,8円の諸税。軽油だと32,1円の引取税を上乗せされるため、それぞれ109,8円と85,1円という具合。価格差24,7円が卸値の差である。これに配送料の差やスタンドの利益、消費税などが乗るため、25~30円程度の差になると思っていいだろう。
なぜレギュラーと軽油価格の差が25円以内のスタンドもあるのか?
いろいろ調べてみたのだけれど、明確かつ納得できる答え無し。強いて言えば「高くても買う人がいるから」。確かに皆さん安いスタンドで入れれば、高いスタンドは利用しない。消費者が価格を決めていると言うことだと思う。
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