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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
自動車デザインのジャンルにも精通する自動車評論家、インタビュアーの森口将之さん(左)と、4代目ロードスターのチーフデザイナー、中山 雅さん(右)。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
ボディサイドなどには明確なキャラクターラインなどはあえて加えていない4代目ロードスターだが、ボンネットフードには写真の通りのラインが加えられている。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
ボンネットのキャラクターラインはあえて弧を描くようなラインとし、例えばFD型RX-7に見られるタイヤの峰に沿ったクラシックなラインとは逆のモダンな表現とした。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
「新型は25年後も誇れるスポーツカーであってほしいという気持ちで作り上げた」と話す中山さん。魂動デザインでは、日本ならではのタメとヌケの絶妙なバランスを意識したと話す。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
初代ロードスターをこよなく愛するいちオーナーでもある中山氏。「インハウスデザイナーとカーマニア、双方の立場を織り交ぜつつデザインに取り組み、ロードスターらしさをしっかり継承しつつ、伝統に縛られない挑戦の気風を盛り込んでいった」とは森口将之さんの弁。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
右奥から初代(NA型 ユーノス ロードスター)・2代目(NB型 マツダ ロードスター)・3代目(NC型 マツダ ロードスター)。手前が新型の4代目ロードスター。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
「過去2回のモデルチェンジは(写真の初代ロードスターの成功を受け))、守りに入っていたかもしれない」と話す中山氏。自身もNA型初代ロードスターのオーナーでもある中山氏は、その反省も踏まえND型のデザインに取り組んだという。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
「最初はヘッドランプを考えず、とにかくオーバーハングを短く、絞り込むことだけを考えて造形した」と中山氏。ミニマムなフォルムを生かすライトレイアウトとして、LEDヘッドランプを採用したという。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
4代目ロードスターの細部にはこのように発見が隠されている。今回のインタビューでは語りきれなかったデザインの要素がまだまだ残っているのだ。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
4代目ロードスターのモダンなプロポーションへの変化を差して、中山氏は「第二次性徴期だ」と称する。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
かなり大胆に絞り込まれたリア周り。サイドビューではクラシックな表現を押さえつつ、絞り込みでうまれる台形フォルムでモダンさを狙った。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
実は3世代に渡りリアランプ間にあったライセンスプレート(ナンバープレート)を、新型ではバンパーに移動した。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
リアコンビランプは、法規で許されるギリギリまで内側へ寄せた。そうしてまでリアを大胆に絞り込むことが出来たのだ。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
25年以上の歴史があり、世界中から愛され続けるマツダ ロードスター。新型では、これから先の25年を見据えて「守るために変えていく」をコンセプトにし、大胆な刷新を手がけるに至った。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
初代NA型ロードスターの「丸をベースにウインカーが外に伸びる」イメージをモダンに表現したという4代目ロードスターのリアコンビランプ周り。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
歴代モデル最短の全長を持つ4代目ロードスター。前後合計で85mmのオーバーハングを切り詰めているほか、ホイールベースも短く、そして重量も軽くなっている。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
設計要件を最小限に満たすミニマムなフォルムとすることを最優先にデザインされたフロント周り。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
キャラクターラインに頼らずデザインされたボディサイド。リア周りの抑揚は後輪駆動車としての表現が加えられた結果だ。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
ドアのサイドラインも、ドライバーが肘をかけられる高さに設定。こうしたひとつひとつのストーリーからうまれる各々のデザインの手法が、全体としてマツダのロードスターに対する強い想いとしてかたちに表現されている。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
ウィンドウスクリーンは従来モデルに対し70mm後方へ移動している。そうすることで、サイドから見た際のクラシックな雰囲気作りに大きく貢献している。幌は先代モデル同様にZ形に畳まれるが、歴代で最もコンパクトに収納される。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
ソフトトップの内部にはハードボードを備え、高速道路などでの幌のふくらみを防止するとともに、空力性能の向上にも寄与する。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
フロントピラーはボディ同色ではなくブラックで表現。幌を閉じた時のキャビンの端正な姿までも意識しデザインされた。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
中山さんがその場で描いたロードスターのイラスト。オープンが基本のロードスターだけに、まずドライバーが全ての中心に座り、そのアタマの位置にあわせ、やや後方にキャビンを配置。エンジンレイアウト、トーボードや最小限の荷室空間などパッケージングの基本要素、しかもそれを最もミニマムな中で実行できるように最適にレイアウト。そのうえで美しいプロポーションを実現させたことを示すものだ。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
そしてこちら。上はマツダロードスター、下の2つは「ランボルギーニ カウンタック」(縦置き12気筒エンジン)「ランボルギーニ ミウラ」(こちらは横置きレイアウト)のパッケージレイアウトから見たデザイン要素と比較したもの。エンジン搭載と乗員の着座ポジションを元にイラストを描いて見せてくれた。最新のアヴェンタドールでさえも、1970年代のカウンタックから基本的なレイアウトは変えようがないと中山氏は話す。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
乗る人が際立つ美しいプロポーションをデザインの根幹として考えたと話す中山 雅 チーフデザイナー。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
人を中心に、FRライトウェイトスポーツを極限まで突き詰めた4代目ロードスター。ドライバーの姿が際立つ美しいプロポーションを実現させたと自負する。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
2001年頃、ドイツでアドバンスデザインを担当していたときに考えていたスポーツカーは、今思えば新型に似ていたと話す中山 雅 チーフデザイナー。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
[インタビュアー:森口将之]
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
[インタビュアー:森口将之]
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
[インタビュアー:森口将之]
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
[インタビュアー:森口将之]
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
[インタビュアー:森口将之]
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
[インタビュアー:森口将之]
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
現代のクルマはドアのヒンジ部分とウインドフレームの根元を一体として剛性を確保する。後退させたフロントピラーの実現とは相反する難しい要件を、エンジニア部門と協力し実現させることが出来た。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
先代モデル比で後ろへ70mm動かしたことで、クラシックなロードスターのフォルムを実現することが出来た。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
4代目モデルのインテリア。もともとシートが低くセンタートンネルが高いので、「コックピット」のような意図的な囲まれ感を無理に演出する必要もなかった。それがゆえのシンプルなデザインが基本となっている。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
エクステリアとインテリアを分け隔てなくデザインした4代目ロードスター。オープン状態が基本であるため、ボンネットフードからリアのトランクにかけての連続性を表現するため、ボディカラー同色の仕上げとした。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
通常、インテリアのデザインには室内だけの実寸モデルを用意し検討するが、4代目ロードスターではボンネットフードやリアトランクまで用意しデザインしたというこだわりぶりだ。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
小さな三角窓は、風の巻き込みを防ぐ効果がありあえて設置されたもの。細部に渡りデザインの手が入っていることがこの写真からも伝わってくる。
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マツダ 4代目「ロードスター」デザイナーインタビュー/マツダ株式会社 デザイン部 チーフデザイナー 中山 雅【DESIGNER’S ROOM】
四半世紀に渡り世界で愛され続けるロードスター。その新型を生み出す側のプレッシャーは並大抵のものではないはずだ。そんな難しいプロジェクトを、中山 雅 チーフデザイナー率いるロードスターデザインチームは見事に成し遂げてみせたのだ。