マセラティ ギブリ試乗レポート/石川真禧照(2/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:茂呂幸正/マセラティ ジャパン
居住空間は少々狭いものの、シートのホールド感は心地良い
マセラティ ギブリの居住空間だが、フロントシートはAWDの場合、助手席のセンター側床面にシステム搭載用のふくらみがあり、足元が若干狭くなっている。
シートはスポーツシートなので、脇腹のホールドはとてもよかった。リアシートは、着座位置は低め。乗降性に関しては、降車時はちょっと辛い。ヘッドスペースも身長165cmまでが快適空間だろう。足元もやや狭めだ。
リアのトランクスペースは、奥行、左右幅ともに1m以上あり、広い。さらにリアシートの背もたれも6対4で分割可倒できるので、使い勝手はよかった。
ギブリの車両本体価格はFR車のギブリSが940万円、AWDのQ4は1,010万円。
走りの楽しさはQ4のほうが上だ。
最初はノーマルモードを走る。ここでもアクセルオフでは前0、後100の駆動になる。もちろんブレーキング時は50対50近くまで駆動が変化する。
しかし、基本的な考え方は、FR車なのだ。だから、ヘアピンなどでは完全にリアを振り出すような動きをする。
隣に同乗するマセラティのインストラクターも、ヘアピンなどでは、インではアクセルをオフ、コーナーに入ると、アクセル全開!と指示をする。こうして、テールをすべらせ気味にしてコーナーを抜けるのだ。これがマセラティ式Q4の考え方と、ドライビングテクニックということなのだ。
安全に雪道を走ろうなんていうことは、ほとんど考えていない陽気なイタリアドライビングを十分に楽しませてもらった。
マセラティ ギブリS Q4 主要諸元
全長x全幅x全高:4970x1945x1485mm/ホイールベース:3000mm/車両重量:2030kg/乗車定員:5名/駆動方式:AWD(4輪駆動)/エンジン種類:60° V型6気筒/総排気量:2979cc/最高出力:410ps(302kw)/5500rpm/最大トルク:505Nm/1650rpm/トランスミッション:8速AT/タイヤサイズ:前235/50 ZR18 後275/45 ZR18/車両本体価格:10,100,000円(消費税5%込み)
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