レクサスLC500の新ハイブリッドシステムは“肉食系”!世界の強豪と戦う準備が整ったレクサス(1/2)
- 筆者: 清水 和夫
レクサス初の本格スポーツハイブリッドモデルが登場
スイスで3月初旬に開催されたジュネーブショーで、レクサスはハイブリッドモデル「LC500h」を発表した。1月のデトロイトショーで披露されたLC500に、世界初のマルチステージハイブリッドシステムを搭載したモデルで、レクサスとしては初となる本格的なスポーツハイブリッドだ。
デトロイトでは鮮やかな真紅色の“セクシー”レクサスクーペだったのに対して、ジュネーブではブルーの色に塗られた“クール”レクサスクーペだった。
また、デトロイトでは、いかにもアメリカ人が好きそうな5リッターV8(自然吸気)と10速トルコンATがデビューしたが、今回のモデルで注目されるのは3.5リッターV6エンジンと10速変速を可能とするマルチステージハイブリッドである。
いままでのハイブリッドと違って、新開発のマルチステージハイブリッドを積むLC500hは0-100km/h加速が5秒以下という優れたパフォーマンスを持っているらしい(詳細なデータは未発表)。
しかも、パドルシフトを使うと、5リッターV8のLC500と同じ10段階のシフトが愉しめる。いったいどんなハイブリッドシステムなのか、またLC500の狙いがどこにあるのか、Lexus Internationalチーフエンジニアの佐藤恒治さんと、HVシステム開発統括部HVシステム開発室 主査の大島康嗣さんに話を聞いてみた。
時代に合わせ、多様なパワープラントに柔軟対応できる基本骨格
まずは「LC500」というスポーツクーペのコンセプトを聞いてみた。このLCは今後のFR系レクサス(一部はトヨタのFRセダン)にとって重要なプラットフォームの先兵として登場する。
実はCセグメントのTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)がプリウスから登場したように、FR系のプラットフォームにもTNGAが存在する。LC500のチーフエンジニアである佐藤さんは、FR系TNGAの開発責任者でもあるのだ。
主にレクサスのために開発されるFR系TNGAのコンセプトは今後進化できる柔軟なプラットフォームだと説明された。つまり、今後多様化するパワープラントに柔軟に対応できる基本骨格を持っているということ。
もちろん、2018年ころから米国の安全規準が見直されることも想定して開発が進められている。このように時代に合わせて進化できるプラットフォームがTNGAのもう一つの狙いなのだ。
現段階ではガソリンエンジンや従来型のTHS、さらにLC500hのようにマルチステージハイブリッドも搭載できるようにパッケージしている。近い将来にはFCV(水素燃料電池車)のFRセダンを作ることも視野に入れているという。
そのコンセプトカーは東京モーターショーで発表済みだが、水素タンクの搭載位置に工夫の跡が見られる。
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