レクサス RC・RC F 熊本試乗レポート/今井優杏(1/3)
- 筆者: 今井 優杏
紅葉真っ只中の熊本で、レクサスの新型クーペを堪能!
早朝、わたしたちを乗せて飛び立った飛行機は、眼下に紅葉で真っ赤に染まる山々を見下ろすようにして本州を縦断したあと、熊本空港に悠々と降り立った。
予想を裏切らないかたちでくまモン一色にそまる売店やら看板やらの、空港らしいあれこれごちゃついた装飾をくぐり抜け、足取りも軽く外に出た私たちを待ち構えていたのは発売されたばかりのレクサス「RC」と「RC F」だ。スポーツクーペであるRC、そしてRCをベースにしてエンジン、足回り、空力パーツなどに専用装備や先進技術を搭載した高性能スポーツクーペがRC Fで、この日、報道陣向けに行われたのがそのふたつのモデルに乗り倒す試乗会だったというわけだ。
スパルタンすぎる外観に反して、その乗り味は異様にジェントル
この日、レクサスが指定したコースはハンドリングと景色を両方に楽しめる最高のドライブルート。個人的にも大好きな道で、日本で一、二を争う絶景ルートだと本気で思う。
それにしても上空から見下ろしていたそのままに、ほのかに肌を温めるような程よい暖かさと抜けるような空の青がまぶしい、極上の秋晴れである。極上ルートに天気、そして前評判の高い高性能なスポーツクーペとくれば、そりゃ空港から出る足取りも軽くなろうというもの。
キーを受け取り、指定された試乗車に跳ねるようにして向かう。
果たしてそこには威風堂々、往路をともにするRC Fが佇んでいた。しかも割り当てられたのはその最上級バージョンRC F “Carbon Exterior package”。
これはかのレクサスのスーパーカー「LFA」の工房で生産する、カーボン製のエンジンフードやルーフ、またTRD製のアクティブリアウイングを採用した軽量化モデル。このカーボンパーツはなんと車重-10㎏のマイナスに貢献しているうえに、その独特のパターンをあえて露出させていて、性能はもちろんのことルックス的にもまるでレーシングカーのような迫力を漂わせているのだ。このRC F “Carbon Exterior package”は来年一月末ごろの発売予定だというから、随分先乗りをさせてもらえることになる。さらに嬉しさが増す。
しかしあらゆる意味でRC F “Carbon Exterior package”は、予想を上回っていた。
リアウイングまで背負ったスパルタンすぎる外観に反して、その乗り味は異様にジェントル。軽量化で想像されるようなバタつきも異音もまるでない、ひたすらに上質なセダンなのだ。これはRCではなくRC Fなのに、一体どういうことなのか。RC Fの、背を全面的に包み込むようなセミバケット形状のシートに身体を預けたら、外観からの見た目以上に居住性と視界がいいのにも驚く。ボンネットのその先、四隅にまで感覚的に手が届くイメージだ。
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