ラグジュアリーなのに本格悪路走行もこなすレクサス最上級“四駆”「LX」試乗レポート(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
大いなる矛盾こそがLXの魅力!?
フロントマスクは、スピンドルグリルの下側まで彫刻のように美しく仕上げられ、乗り降りの困難を助けるサイドステップにはLED照明が付く。アルミホイールは20インチの切削光輝タイプが標準装着され、試乗車にはオプションの21インチが備えられてひときわ輝いていた。
このようなクルマで、激しいデコボコのある岩場、泥道などを走る気分にはなれない。となれば前述の走行安定性の不満が際立ってしまう。
大いなる矛盾だが、逆説めいた表現をすれば、そこにレクサス『LX』の魅力がある。先に述べた舗装路用と悪路用の走行モードを5種類ずつ設けたことも同様だ。
話をもう少し膨らませると、今のSUV自体が矛盾の上に成り立つ。クルマを機能的にとらえれば、必要な室内高と最低地上高を確保できたなら、床と天井は低いほど良い。乗降性、低重心に基づく走行安定性が向上し、左右に振られにくいから乗り心地も良くなる。ボディは軽くなり、空気抵抗も減り、動力性能や燃費にも良い影響を与える。逆にいうと背を高くして得られるメリットはひとつもない。
正義の味方のプリウス、ヒールなLX
となれば11月中旬時点では納期が超絶的に伸びているのか!? と思ってレクサス店に尋ねると「今は受注が落ち着いて納期は約6ヶ月」とのこと。発売当初は受注が伸びたものの、今後は少数だけ売られる個性的なクルマとなるのだろう。
2015年12月9日には、JC08モード燃費が40km/L(Eグレード)の新型トヨタ「プリウス」が登場する。「プリウス」は正義の味方のようなクルマだから、大いに話題になるだろう。だからこそ、数値上は6倍の燃料を喰うヒールなレクサス『LX』の存在感も、ひときわ大きくなると思う。
新型「プリウス」の発売に先立ってレクサス『LX』の販売を開始したトヨタ、けっこうシャレが利いていますね。
[レポート:渡辺陽一郎/Photo:和田清志]
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