レクサス LS600h 海外試乗レポート(2/3)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:トヨタ自動車株式会社
ロービームを点灯したLS600hが迫ってくるとkなりの迫力
ボディサイズをLS460と比較してみると、ホイールベース、全長、全幅は同じ(ホイールベース2,970mm、全長5,030mm、全幅1,875mm)だが、高さはLS460が1,465mmに対し、LS600hは1,675mmと10mm高くなっている。ちなみに車両重量はベース車両比較で、LS600hが270kg重い。
ロングホイールベースのLS600hは、ノーマル車両よりもホイールベースが120mm長く、全長も同じく120mm長い5,150mm。この長さは、メルセデス・ベンツ SクラスやBMW7シリーズ、ジャガー XJよりも長く、アウディ A8やSクラス、ジャガーのロングに近いサイズ。インターナショナルなリムジンといえるサイズだ。ちなみにこのLS600hLは4人乗りで2,410kg。5人乗りは2,320kgなので、LS600hよりも50~140kg重い。
まず目につくのがフロントマスク。ヘッドライトの中がノーマルエンジンのLSとは違う。それはレンズの中の上部に小さめのランプが3個並んでいる。その内側に大きめのランプが入っている。3個のランプの下にはやや大きめのランプも入っている。
それぞれの役目を解説すると、3個のランプがロービームになる。LEDを使用したプロジェクターランプだ。3個にしたのは1個での光量が不足しているからだ。その下のランプはパラボラリフレクターで、左右方向への配光を担当する。ハイビームが内側の大きなランプになる。ロービームにLEDを新開発したのは、自然光に近く、瞬時に点灯して視界を確保するほか、長寿命で色度変化も少ないのが特徴だから。後方からロービームを点灯したLS600hが迫ってくるとかなりの迫力だ。
全体のフォルムはLS460と同じだが、エムブレムはLS600h用のものが付いている。それはフロントとリアのLマークが、ブルー地をベースにしていること。さらにリアドア下に入っているHYBRIDのエムブレムもブルー地になっている。細かいところでは19インチアルミホイールはバフ研磨仕上げを採用している。ボディカラーはブラックオパールマイカを新開発した。
インテリアも基本的なデザイン、レイアウトはLS460と同じ。しかし、インストルメントパネルは本革を用いているが、これがほとんど匠による手づくり感覚なのだ。アッパーとロアインストルメントパネルのつなぎ目や革の張り付けの技術は、ほとんどが手作業になる。余談だが、生産台数を抑えている理由のひとつに、この手作業工程があるともいわれている。
ロングホイールベースのLS600hLのリアシートは3人掛けのベンチタイプと2人掛けのセパレートシートが用意されている。とくにセパレートタイプは、足元のクッションがせり上がるオットマンやシートクッションエアバッグを装備する。DVDプレーヤー付のリアシートエンターテイメントシステムも採用され、リアシート前方天井には大型のモニター画面が内蔵されている。
最上級のオーディオシステムは、マークレビンソン社のもので、19スピーカー、5.1チャンネルの臨場感を味わうこともできる。エアコンは4席独立温度調整オートエアコン。吹き出し口はルーフやセンターピラーなどに設けられている。ロングホイールベースのLS600hLでは座った人の体の表面温度を検知するセンサーを設定、そこから乗員の上半身、下半身、シート温度などを検出し、エアコンを制御するシステムも採用された。
LS600hはハイブリッド車なのでアイドリングストップを行なう。このために電動インバーターコンプレッサーを採用している。これでエンジンが停止状態でもエアコンが効く。先進技術や安全技術に関してはLS460から大きくは進化していない。しかしタイヤは専用タイヤを開発したほか、各制御をよりキメ細かく行なうなどの改良が施されている。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。