レクサス LS600h 海外試乗レポート(1/3)

レクサス LS600h 海外試乗レポート
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今後の販売動向がもっとも気になるクルマ

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レクサスブランドは1989年に北米向けの高級ブランドとして誕生した。最初はセルシオ(レクサスLS)を販売していたがのちにハリアーなどSUVを追加し、ブランドは徐々に育っていった。北米だけでなくヨーロッパにも展開するなど、89年の時点で世界60カ国以上でレクサスが稼動しはじめていた。

日本では05年8月から約140店舗のディーラー数で立ち上がった。当初レクサス店のクルマはGSとISとSCの3モデルだけ。しかも8月の時点ではGSとSCがデリバリーされる状況にあり、ISは約1ヵ月後のデビューになった。その後06年3月にGS450hというハイブリッドモデルも登場。そして06年9月にはLS460が加わった。

LS460はデビューした年に日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど人気、実力ともにトップレベルの4ドアセダンとして位置付けられた。しかし、日本の新車販売状態は年々落ちこんでいた。レクサスも06年の年間販売台数は約31,000台。それもLSが出る前は月販1,500~2,000台前後と低迷していた。だがLSが日本デビューし、デリバリーを開始するとレクサスの月販台数は1,000台ほどプラスされるようになったのだ。

それでも年間の販売台数はまだレクサスが当初からライバルとしてきたメルセデス・ベンツやBMWの年間販売台数には及んでいない。輸入車のレベルに合わせるとフォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツ、BMWに次ぐ第4位ということになる。

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今回、デビューするLS600hは、レクサスがフラッグシップとする4ドアセダン。ロングホイールベース版のLS600hLを加えてのラインナップだ。車両価格帯も900万円後半から1500万円程度となる模様。LS460の770万円から965万円という価格帯の上を行く高額車になる。もともとトヨタがレクサスを国内向けに立ち上げたのは、国内販売が低迷するなかで利益の多いモデルを売りたかったから。その意味ではLS600h、LS600hLは、レクサス関係者が待ち望んだモデルでもある。

レクサス店のハイブリッドカーは、GS450hに次いで2車種目になる。トヨタは1997年にプリウスを発売した。世界初の量産ハイブリッドは小排気量エンジン+モーターで燃費向上を狙っていた。以降、多くのトヨタハイブリッドは燃費志向だった。しかし、ハリアー/クルーガーVでは加速、ハイパワーをアピールした。レクサスGS450h、LS600hはこのハイパワー路線のセダンという位置付けになる。GS450hは4.5L並みのパワーと走りで3L並みの燃費、LS600hは6L並みのパワーと走りで4L並みの燃費というのがセールスポイントのひとつになっている。

LS600hは昨年LS460が発売になったときからその存在は明らかにされていた。当然このクルマを待っていたユーザーも多かった。ディーラーでは発表前の先行予約を受け付けていたようで、5月17日に発表になった時点ですでに4,000台以上のバックオーダーをかかる状態となっている。

海外からの関心も高いようで、ハリウッドのセレブやアラブのホテルからの引き合いも来ているという。ロシア、中国などの新興自動車王国からも熱い視線を浴びている。おそらくメルセデス・ベンツやBMWも注目しているはずだ。今後の販売動向がもっとも気になるクルマといえる。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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