【試乗】レクサス CT200h [2013年マイナーチェンジモデル] 試乗レポート/九島辰也(2/2)
- 筆者: 九島 辰也
- カメラマン:和田清志
例えどれほどサスペンションのセッティングを精緻にしたとしても、ボディ剛性が高くなければ宝の持ち腐れだ。ここがしっかり出来て、初めて足もきちんと仕事をするのである。CT200hは、マイナーチェンジによって見事にその部分を克服した。
ちなみに、これを実現したのはスポット打点を増やし、さらに構造用接着剤を広い範囲で採用したことと関係する。スポットはリアピラーに、接着剤はフロントピラー根元、リアホイールハウス、ロアバック周りに使用した。
CVTのフィーリングもマイナーチェンジにより良好に
次に「CVTのリニア感の向上」についてだが、これもマイナーチェンジ前まではネガティブ要素がそのまま表れていたと思う。これまではアクセルに対するレスポンスが悪く、踏み込んでもクルマの加速が付いてこないという現象が起きてしまっていた。
実は今回、さすがにそこまでの変更は無いだろう、と油断していた。しかし、それは良い具合に裏切られ、思いのほか素早い反応でCVTがクルマを前へと進めたのだ。
ただし、こうした対応は今、多くのメーカーで行なわれているという事実もある。先日発売を開始した「日産 新型エクストレイル」はまさにそれで、意図的にトルコンATと同じ動きをCVTで作り上げた。それにより、ドライブフィールが心地よいと好評を得ている。
レクサス CT200hも、エクストレイルに近い感覚だ。トルコンATとまではいかないが、従来型とは段違いと呼べるほどレスポンスが良くなっている。
さらに、新型CT200hではインテリア素材の種類が増えており、大型モニターをはじめインターフェイスも増々使いやすくなっている。この辺は、レクサスのプレミアム感を出すうえで重要なポイントとなるであろう。
そして、今回はCT200h「Fスポーツ」に試乗したが、17インチのアルミホイールはデザインが格好良く、専用のブラックルーフもアクセントがついてよりスポーティな雰囲気を醸し出す。
レクサス CT200hは、マイナーチェンジによって走りを含めてその質は大きく向上した。CT200hの評価が上がれば、それは日本におけるレクサスブランドの向上に結びつくに違いないだろう。
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