軽1BOXバン、意外な人気でクルマ不足に! キャンプ&車中泊ブームだけじゃない! 意外な原因はAmazonにあった!?

  • 筆者: 小鮒 康一
  • カメラマン:和田 清志・土屋 勇人・MOTA編集部・SUZUKI・DAIHATSU
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商用の軽1BOXバンといえば、近年はビジネス用途以外に、車中泊&キャンピングカーのベースとしても人気が高い。そんな軽1BOXバンが今、かなりの品薄状態になっているという。半導体不足による供給不足の影響も大きいが、実はその要因に、あの巨大企業“Amazon”が大きく関係しているという。クルマの流通業界の事情にも明るい自動車ライターの小鮒 康一氏が、最新の軽1BOXカーが直面する現在の様子をレポートする。

目次[開く][閉じる]
  1. 即納に対処出来るようメーカーも常に在庫を用意、そんな軽1BOXバンがいま足りなくなっている
  2. 在宅勤務が当たり前の今、配送業務の需要が急増中! 軽1B0Xバンの供給が足りない状況に
  3. 過走行で中程度以下の激安軽1BOXバンは、信頼性の低さが嫌われてか需要なし

即納に対処出来るようメーカーも常に在庫を用意、そんな軽1BOXバンがいま足りなくなっている

近年のアウトドアブームを受けて、ジワジワと人気を集めつつある軽の商用ワンボックスバン。スズキのエブリイや、ダイハツのハイゼットカーゴなどが代表的なモデルだ。

4ナンバー登録の軽自動車という維持費の安さと、広大な荷室スペースによって、ユーザーの数だけ可能性があるということで、アフターパーツも含めて需要が高まっている。

そんな軽ワンボックスバンではあるが、ここのところレジャーユースではなく、本来の働くクルマとしての需要が急激に高まっているというのである。

急な需要にも対応できるよう、通常なら各ディーラーもそれなりの在庫を抱えていたのだが

通常、働くクルマとして需要の高いモデルについては、ディーラーがある程度見込み発注を行っており、欲しいというユーザーに対してスピーディーに供給できるように在庫を持っていることが一般的だ。

なぜならビジネス需要というのはいつも突然で、必要だと思ったタイミングから納車までに時間がかかってしまうと、それだけビジネスの機会損失が発生してしまうという側面があるためである。

しかし、現在は需要の高まりもあって注文から納車まで今までにない時間がかかっているというのだ。

特にOEM供給を受けている販売会社では、大元のメーカーからの供給台数が絞られているケースもあり、一時的に受注を中止しているケースもあるほどだという。これは一体どういうことなのだろうか?

在宅勤務が当たり前の今、配送業務の需要が急増中! 軽1B0Xバンの供給が足りない状況に

軽ワンボックスバンが品薄になっている理由、それは、AmazonやUbar Eatsといった配送業務に携わる人数が増えたことが影響しているようだ。

特にコロナ禍になってからは極力外出を控えようという心理が働き、ネット通販やフードデリバリーが利用されるケースが大幅に増えている。

そしてコロナ禍による業務の縮小やテレワークなどで、収入の減少や自由な時間が増えた人が多くなったということで、そういった人が配送業務に携わるために軽バンを購入しているようなのだ。

新車、中古車ともに軽1BOXバンが供給不足の状態に陥っている

もちろん、バイト感覚で配送業務を始めるユーザーがいきなり新車を購入するケースは稀ではあるが、元々配送業務を行っていた会社などでは需要増によって増車するケースも増えている。

中古車はいえば、こちらは新たに配送業務を始める予定のユーザーが予算を抑えるべく購入するため、新車も中古車も、全体的に需要の方が高まっているというワケなのである。

過走行で中程度以下の激安軽1BOXバンは、信頼性の低さが嫌われてか需要なし

軽ワンボックスバンの中古車の中には、相変わらず激安で購入できるような個体も存在はしているが、こういった配送業務はこなした仕事に応じて報酬が支払われるケースが一般的であるため、信頼性の低い低年式過走行といった激安物件は避けられるケースがあるようだ。

とある自動車販売会社では、既存の顧客から軽バンの注文を多く抱えているため、軽バンや軽ワンボックスワゴンを下取りとした商談が入ると、中古車部から「いつ入庫しますか?」という問い合わせが契約にも至っていないタイミングで入るほどだという。

そのため、下取りとして買い取る側も通常よりもかなり好条件が出しやすいというから、もし現在軽バンや軽ワンボックスワゴンを乗っていて乗り換えを検討している人は早めに行動した方がいいかもしれない。

ちなみにAmazon Flex(Amazonと直接業務委託を行うプログラム)やUbar Eatsの配送業務を行おうとする場合は、営業ナンバー(軽自動車であれば黒字に黄色文字のナンバー)を取得しなければならないので、事前に販売会社に相談しておくとスムーズだろう。

[筆者:小鮒 康一/撮影:和田 清志・土屋 勇人・MOTA編集部・SUZUKI・DAIHATSU]

スズキ/エブリイ
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新車価格:
113.7万円181.9万円
中古価格:
10.5万円430万円

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

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