【クルマ用語解説】クルマの「フェンダー」てどこの部分? 何の役割があるの?【初心者向け】

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クルマの部位を差すときに、なかなか名称が出てこないってことありませんか?

当記事では初心者の方へ向けて様々なクルマにまつわる用語を解説! 今回は「フェンダー」の意味とその役割をご紹介。

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  1. フェンダーはタイヤが弾く石や泥、水が飛び散ることをから守ってくれるもの
  2. 1908年に登場した車には既にフェンダーがあった!
  3. チューニング、カスタマイズとしてのフェンダー

フェンダーはタイヤが弾く石や泥、水が飛び散ることをから守ってくれるもの

今さら聞けない自動車用語、今回は「フェンダー」について説明していきたいと思います。

フェンダーとは英語で“Fender”と書き、Fend=防ぐという意味があります。つまりフェンダーとは何かを守るために備わっている部分というワケです。

では何から守っているのかと言うと、それは走行中に回転するタイヤが弾く石や泥、水が飛び散ることをから守っています。つまり、フェンダーとは前後のタイヤ周辺のボディパネルのことを指しているのです。

なお、フェンダーミラーとは、このフェンダー(フロント側)部分に備わるミラー(後写鏡)のことを指します。最近ではあまり見かけることも減ってきたかもしれませんが、古いクルマやタクシーなどが多く採用していたタイプと言えますね。

1908年に登場した車には既にフェンダーがあった!

そんなフェンダーの歴史は意外にも古く、自動車が誕生したばかりの1900年代のころの車両は馬車の延長線上だったため、タイヤはボディの外側にはみ出して備わるようなものが主流でしたが、1908年に登場したフォード モデルTにはすでにタイヤ部分にフェンダーが備わっていたのです。

前述のように車両が巻き上げた石や泥、水などが飛び散ることを防いでいるフェンダーですが、これは車両やドライバーを守るということはもちろん、周囲の歩行者などへそういったものが飛び散ることも防いでいます。

そのため、フェンダーからはみ出すようなタイヤの装着が車検で厳しく制限されているのも、そういった理由があってのこと。飛び石はクルマのガラスを割ったりボディパネルを凹ましたりするほどの威力があるものですから、人に当たったら大変なことになってしまうのは想像できますよね。

チューニング、カスタマイズとしてのフェンダー

モータースポーツなどの世界では、コーナリング性能を向上させるために太いタイヤを装着したいという需要も存在します。また、カスタマイズの世界でも愛車をより個性的に彩りたいという需要もあります。

そんなときはボディからタイヤがはみ出すことを防ぐために、通常のフェンダーにカバー状のものを装着する「オーバーフェンダー」というものや、フェンダーパネルを通常のものよりもより張り出した形状のものとする「ブリスターフェンダー」といったものを装着して、タイヤ部分をカバーしているのです。

オーバーフェンダーやブリスターフェンダーが純正状態で備わっている車両は当然ながらそのサイズで登録されているため問題ありませんが、通常の車両にオーバーフェンダーやブリスターフェンダーを装着した場合、全幅が車検証の記載のサイズよりも20ミリ以上大きくなる場合は「構造変更」と呼ばれるボディサイズ変更の手続きをしないと違法改造となってしまいますので注意が必要です。

[筆者:小鮒 康一]

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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