Jeep グランドチェロキー 雪上試乗でも安心感が絶大すぎる!これが本格クロカンだ!(1/3)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:島村栄二
FCA(フィアット クライスラー オートモービルズ)が開催した雪上試乗会にて、Jeepブランドの最上級モデル、ジープ・グランドチェロキーを試す機会を得ました。
クライスラー伝統のOHV 5.7リッターV8ユニット「HEMI」を搭載する上級グレード「サミット」は、忘れていた豊かさを思い出させてくれる衝撃的な一台でした。
現行型のグランドチェロキーは2010年から発売される4代目モデルで、Jeepならではの屈強でタフな悪路走破性能とラグジュアリー性を高次元で両立させたフラッグシップ。
最新の仕様変更は2013年秋のマイナーチェンジですが、古臭さを感じさせないどころか、今となってはすべてが猛烈に新鮮だと感じられます。
まず、搭載エンジンの物量的な豊かさが圧倒的。世界の主流であるダウンサイジング系ターボエンジン慣れした身体にとっては、5654ccという排気量が途方もなく大きく感じられ、物量的な豊かさに包まれる贅沢に浸れるのでありました。
今時の小排気量ターボユニットの性能と実用性には全く不満はありませんが、やっぱり排気量のでかいエンジンがもたらす豊かさは別格です。
アクセルを踏んだ瞬間から極太トルクがグワッと湧き出すようなトルク感は、やはり大排気量NAエンジンならではのもの。思わず、日本が戦争で負けた理由を思い出させるほどの潤沢な物量感に打ちのめされてしまいました。
本来はあまり高回転向きではないはずのOHV式ながら、意外にビュンビュンと活発に回りたがる二面性も備え、しかもアメリカンV8らしくガソリンはレギュラーでOK。
カタログの燃費の数値は6.4km/Lですが、高速巡航なら2ケタ台に乗せることも可能なので、昔のアメ車のようなガソリン垂れ流し感に苛まれることはないでしょう。車重が2.4トンもある本格派のAWD大型SUVとしては立派なものです。
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