ジープ チェロキー 試乗レポート(4/4)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:島村栄二
普段は見せない本当の実力・魅力
チェロキーは、今回のフルモデルチェンジで確実に進化を遂げた。新しい4WDシステムは、従来にも増して高い悪路走破性を発揮してくれたし、ヒルディセントコントロール(HDC)やヒルスタートアシスト(HSA)などの新機構との組み合わせが実現したのもポイントだ。
SUVに乗っていても、実際には本格的な悪路を走ることがないユーザーも多いが、イザというときに本当にオフロードを走る実力を持つかどうかは、SUVにとって重要な要素であり、それを持つのがチェロキーだった。
新型チェロキーリミテッドには450万円ほどの価格が設定されていて、従来モデルと単純に比較しても数十万円高くなった計算になるが、新しい4WDシステムや前述の新機構に加え、マルチステージフロントエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ、ブレーキアシスト付ABS、ESP、トラクションコントロールなどの充実した安全装備が標準であり、快適装備もツートーンの本革パワーシート、HDDナビゲーション、オートエアコン、自動防眩ミラーなどが装備されるので、実質的にはそれほど高くなった感じではない。
ファッションとしてSUVに乗るだけでなく、時には本気でオフロードに持ち出すようなユーザーには、絶好の1台といえるだろう。
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