ジープ 新型チェロキー[2014年春発売予定] 新型車解説/岡本幸一郎(2/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:和田清志
後席やラゲッジの使い勝手も非常によさそう
インテリアのデザインテイストが変わったことも一目瞭然で、さらにはこのセグメントとしては異例といえるほど、大きくグレードアップしていることがわかる。フラッグシップのグランドチェロキーに匹敵するクオリティを感じさせる。
リリースによると、「世界中の美しい景観から得たインスピレーションに基づいた、手仕上げによる流麗な造形、上質な素材、新鮮な色彩のものにこだわり、ジープの伝統のクラフトマンシップを尊重した上で新たな世界観を築いた」とのことで、まさしくそのとおり。
また、さまざまな国からインスピレーションを受けて、シートの色味などを仕向け地によって変えていくという。日本がどのようになるかは、現在検討されているところだ。
右ハンドルのみ導入予定だが、左足まわりのスペースは十分で、パーキングブレーキは電子制御式となる。グランドチェロキーにも採用された「UConnect」と呼ぶタッチスクリーンやボイスコマンドによる各種機能の操作は、チェロキーにも設定されることは確実視できる。
なお、写真のグローブボックス周囲で黒くなっている部分には、量産版では上質な木目調パネルが配される予定だ。
後席やラゲッジの使い勝手も非常によさそうだ。
後席の居住空間は広く、シートはリクライニングだけでなく前後スライドも可能となっている。
ラゲッジはフロア面が高めで、フロア下のスペースが非常に広く確保されている。両側のリアタイヤ後方にも収納スペースが設定されている。
ジープ初の9速ATを搭載
パワートレインは、クライスラー製の「ペンタスター」と呼ぶ3.2リッターV6と、フィアット製の「タイガーシャーク」と呼ぶ2.4リッター直4という2種類のガソリンエンジンが日本に導入される見込み。欧州向けに用意した2リッターのディーゼルもあるが、日本への導入は見送られる可能性が高い。
そして、新型ジープ チェロキーのメカニズム面における最大の特徴として、ジープ初の9速ATの採用が挙げられる。同ATはZF製で、これにより変速ショックの小さい滑らかな加速と燃費の向上が期待できる。
駆動方式は、前輪駆動と4輪駆動が選べる。4輪駆動では、後輪の駆動力が不要なときにはリアアクスルを切り離す機能を新たに採用することで、さらなる燃費向上を図る。
もちろん、見た目の印象や中身は大きく変わっても、ジープの伝統である4×4性能は一歩も譲ることはない。ダイヤルを合わせるだけで、路面状況に応じて5種類の中から最適な走行モードを選択できる機構も付く。
ボディサイズは日本車でいうと日産「エクストレイル」が非常に近い。日本でも扱いやすいサイズである。
このように多くの新しい価値を身に着けた新生チェロキー。日本への導入スケジュールは、まだ確定していないようだが、早ければ発表が2014年4月頃、デリバリー開始は5月頃と考えられる。
なお、すでにティーザーサイトが開設されているので、興味のある人はぜひ閲覧して欲しい。
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