ジャガー XK/XKR 試乗レポート(1/4)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:島村栄二
独自で開発した直噴ユニットでビッグマイナーチェンジ
ジャガーを代表するラグジュアリー・スポーツのXKシリーズが10年ぶりにフルモデルチェンジしたのは2006年だった。早いもので、現行モデルになってからすでに3年という月日が流れたのだ。そりゃぁ私も歳を取るはずです。とはいえ、このフルモデルチェンジしたXKには南アフリカのケープタウンで、その後追加されたXKRにはスペインで行われた海外試乗会に出席してきたのが、まるでそれらが昨日のことのようだ。スペインもしかりだが、ケープタウンのワインはかなりイケル。
XKシリーズはこのときのフルモデルチェンジでそれまでのスチール製ボディを捨て、プレミアム・ラージセダンのXJで培ったオールアルミボディーをさらに進化させて、高剛性で軽量なスポーツカーに仕上げてきた。
このXKシリーズのデザインを陣頭指揮したのは、アストンマーチンから移籍してきたイアン・カラムだ。それゆえ、どことなくXKにはアストンマーチンなかでもバンキッシュのテイストを感じることがある。
当時のジャガーはフォード傘下にあったため、搭載されたエンジンはフォード製のV8ユニットだった。しかし、その後ジャガーはインドのタタ・モータース傘下となり、このたび独自で開発した直噴ユニットに置き換えてビッグマイナーチェンジを果たしたのだ。 では、最新のジャガーのレポートだ。
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