ホンダ 新型オデッセイ 新型車速報

ホンダは、新型オデッセイを2013年11月1日に発売すると発表した。

グレードラインナップは大きく「B」グレード、「G」グレード、「ABSOLUTE」の3種類に分けられる。価格はBグレードが249.0～274.0万円、Gグレードが269.0～350.5万円、ABSOLUTEが315.4～373.0万円。

1994年の初代発売からおよそ20年、5代目にフルモデルチェンジされた新型オデッセイの開発テーマは“新価値ミニバン”。

新型オデッセイでは、ミニバンの2大価値である「ユーティリティ価値」と「乗用価値」を高次元でベストバランスさせ、歴代のオデッセイよりさらにミニバンとしての磨きをかけたという。

「（新型オデッセイは）ユーティリティ価値を徹底的に煮詰めました。走り、居住性、使い勝手、燃費性能、安全性能、そしてデザインといった全てを格段に進化させ、これまでミニバンを経験してきた方々のご期待を大きく超える移動空間を実現しております」

という本田技研工業（株）代表取締役 社長執行役員 伊東孝紳氏の言葉通り、新型オデッセイはその使い勝手を格段に向上。その最たる変化が「両側スライドドア」の採用だ。

2008年に発売された4代目まではヒンジドアを採用していたオデッセイ。今回、オデッセイが初となる両側スライドドアを採用したことについて、

「オデッセイは代々、ヒンジドアを採用して参りました。結果的にはそれがアイデンティティになっていたことも否めないかと思いますが、今まで私共がオデッセイを販売してきて、やっぱりご意見が多いのは駐車場でのお子様の乗り降り・開閉にはスライドドアが便利だ、という意見が大変多くございました。

我々にとって、走行性能が良くなおかつ荷物を沢山積めるオデッセイの使用価値をもっと高めないとといったときに、ヒンジドアであるがゆえに駐車場で開けにくい、乗り降りしにくいといったお客様の声を大事にしたいと考えました。

ですので、今回のオデッセイを仕上げる際には、一般的にはスライドドアにすると重量が重くなったり、コストがかさんだりといったことは実際にありましたが、それらを克服してどれだけ本来持っているオデッセイの走りの俊敏さを造り上げられるかというところにチャレンジし、実際にそれは完成したと自負しております」（伊東社長）

と、ユーザーからスライドドアを希望する意見が多く寄せられていたことを述べた。

また、新型オデッセイではゆとりの室内空間を確保するために、頭上空間をラージミニバンクラス並とすることを定め開発が進められた。単に全高を上げた場合には重心が高くなってオデッセイの走りが実現出来ないため、ヒップポイントを下げて超低床化にチャレンジ。床下の配管やタンクを極限まで薄くすることで、超低床プラットフォームを構築した。

そして、その低重心を極力維持するために新型ダンパーなどを採用したことで、これまでの高い走行性能を実現しているという。

そんな新型オデッセイ、オートックワンではすでに自動車評論家の九島辰也氏が試乗しており、そのレポートを「ホンダ 新型オデッセイ（5代目）試乗レポート／九島辰也」にて公開中だ。

さらに、新型オデッセイのより詳しい情報を知りたい方は「これってオデッセイ というより エリシオン ではないのか？」と提言する渡辺陽一郎氏の「ホンダ 新型 オデッセイ[5代目] 新型車解説 ～初のスライドドア採用でイメージ一新～」をぜひご覧頂きたい。