ホンダ NSX2019年モデル|存在感抜群の新カラーが登場

  • 筆者: 野村 浩一(オートックワン編集部)
  • カメラマン:オートックワン編集部

発表から2年で、計画を大きく上回る約400台のオーダー

ホンダは2018年10月22日、ホンダはNSXの2019年モデルの発表会を都内で行った。

NSX2019年モデルは10月25日から予約を開始し、2019年5月より発売する。販売価格(消費税込)は2370万円。

NSXとは1990年9月に「世界に通用するホンダの顔を持ちたい」という願いから開発された同社のフラッグシップ・スーパースポーツカーである。

2016年8月に25年ぶりに発表された2代目NSXは、誰もが快適に操ることができる「人間中心のスーパースポーツ」という、初代モデルが提案したコンセプトを継承しながら、ホンダ独自の電動化技術、3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super handling-All Wheel Drive)」との融合により、エンジンだけでは成し遂げることが難しい、高次元のレスポンスとハンドリング性能を実現した、「新時代のスーパースポーツ体験」を提案したモデル。

発表から2年で当初の計画を大きく上回る約400台のオーダーが発生するなど、好調な売れ行きを見せている。

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今回、そんな2代目NSXにダイナミクス性能などの改良がおこなわれた2019年モデルが発表された。

まず、デザイン面では、フロントまわりや各カーボンパーツの仕上げを変更。

これによりNSXの特徴であるワイド&ローなたたずまいに磨きをかけたほか、ボディカラーには存在感を放つ「サーマルオレンジ・パール」を追加すると同時に、インテリアカラーでも新色の「インディゴ」を設定した。

NSX2019年モデル、4つの改良点

走り:操る喜びを追及

新開発の専用タイヤ(コンチネンタル製:Continental Sport Contact 6)を採用するとともに、サスペンション各部を見直し、フロントスタビライザーを26%、リアスタビライザーを19%、リアコントロールアームブッシュを21%、リアハブを6%と、それぞれ剛性を高めた。

合わせてNSXの魅力の一つでもある、走行シーンに応じて最適な車両特性を選択できる「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」の各モードの制御を駆動配分制御を熟成し、低中速での切れの良いハンドリングと高速域での安定性を高次元で両立させ、限界走行域においても、コーナリング時の高いGでのコントロール性や車両安定を追及した。

デザイン:NSXの個性をさらに印象づける、質感の向上や新色の追加

評価の高いワイド&ローなスタイリングをより際立たせるため、フロントグリルを従来のシルバーからボディーと同色にしたほか、フロントとリアのメッシュパーツや、オプション設定の各種カーボンパーツを、従来のマット仕上げからグロス仕上げに変更。

質感を向上し、シャープなたたずまいを強調した。

存在感を際立たせる、新色「サーマルオレンジ・パール」を追加

初代NSXのプレミアムカラーであったイモラオレンジ・パールにインスピレーションをうけながら、現在の塗装技術の活用で、より鮮やかなオレンジとして刷新。

また、カーボンセラミックブレーキローター(オプション設定)にも、ブレーキキャリパーの新色としてオレンジを追加した。

さらにインテリアでは、上質感ただよう新色としてインディゴを追加したほか、レッドを、セミアニリンフルレザーパワーシート(オプション設定)でも選択可能とした。

装備:アルミ製スポーツペダル&フットレストを標準装備化

これまでカーボンファイバーインテリアスポーツパッケージ(オプション設定)の一部だったアルミ製スポーツペダル&フットレストを、標準装備化した。

会場の様子

会場では、クラシカルな音楽と共にカーテンがオープンされ、モダンテイストな中庭から、鮮やか且つストレートに力強さをアピールした「サーマルオレンジ・パール」カラーのNSX2019年モデルが登場した。

NSX開発責任者 水上 聡氏が語った想い

発表イベントにはNSXの開発責任者である、水上聡氏が登壇し、「サーマルオレンジ・パール」について、「光加減で違う顔色を見せてくれるから飽きずに楽しめて、とてもキレイな色。ただ、最初に工場から出てきた時は、あ、これはやってしまったかな、という感情もあった」と微笑しながら語り、その場を和ませた。さらに、「NSXは、時代と共に、進化し続けることが宿命であり、使命でもある。意のままに「操る喜び」を追及し続けることが進化だと思っている。「操る喜び」は「楽しさ」の上にあり、「このクルマすごいよね」、「また乗りたいよね」などの感情を訴え、情熱を語るフラッグシップカーがNSXだ。」と、開発に懸けた想いを語った。

水上 聡氏 プロフィール

物心がついた3歳の頃から、クルマが大好きで車種名を全部覚えたり、小学生の頃には自動車専門誌を読み漁るクルマ少年であり、スポーツカーを作るという夢を叶えるべく、1986年に本田技術研究所へ入社。

その後はダイナミクスの研究一筋(特に、サスペンション、ステアリング)でキャリアを積み、その後2代目オデッセイや、USアコード、インテグラ/RSX/TYPE-Rなどの開発に携わる。

本人曰く、この中でもインテグラTYPE-Rの開発が一番楽しかったとのこと。

その後、ビークルダイナミクス全体のマネジメント、ダイナミクス統括責任者を経て、NSX開発責任者へ就任。

スペック

・タイプ:NSX

・乗車定員:2名

・エンジン:3.5リッターV6 DOHCツインターボ

・トランスミッション 9速 DCT

・駆動方式 4WD(SPORT HYBRID SH-AWD)

・価格:税込み23,700,000円

・カラー:バレンシアレッド・パール、ヌーベルブルー・パーク、サーマルオレンジ・パール(新色)、ソースシルバー・メタリック、カジノホワイト・パール、130Rホワイト、クルバレッド、ベルリナブラック

・インテリアカラー:エボニー、オーキッド、レッド、サドル、インディゴ(新色)

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筆者野村 浩一(オートックワン編集部)
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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