【解説】ホンダ N-ONE(2014年マイナーチェンジ)新型車解説/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:Dan AOKI/本田技研工業株式会社
2012年、個性的なエクステリアでヒットしたN-ONEがマイナーチェンジ!
この数年間で、軽自動車の販売比率は急速に拡大。いまや新車として売られるクルマの40%以上を占めている。
売れ行きが伸びた背景にあるのは、小型&普通車からの活発な代替えだ。軽自動車の商品力が高まった結果だが、別の見方をすれば小型&普通車の魅力が薄れたともいえるだろう。
小型&普通車には海外向けの車種が増え、国内向けのミニバンには設計の古い車種も目立つ。軽自動車の高い人気は、小型&普通車に向けた“不満の裏返し”ともいえそうだ。
軽自動車の好調な売れ行きを支えるのは、全高が1,600mmを超える車種だ。2014年5月の軽自動車・販売ランキングを見ると、1位が「ダイハツ タント」、2位が「スズキ ワゴンR」、これに「日産 デイズ」「ルークス」「ホンダ N-BOX」と続く。
軽自動車の販売総数のうち、70%以上が背の高い車種になった。これらの軽自動車は高い天井によって車内が広く、4名で乗車しても快適。荷室も使いやすく、タントやN-BOXにはスライドドアも備わる。
ミニバン的で高機能だが、外観はどれも似通った印象。趣味性を求めるクルマ好きには、ちょっと物足りない。
その意味で注目されるのが「ホンダ N-ONE」だ。
[※TOP画像に出演している女性が気になる方は・・ホンダ N-ONE×柏木美里【濡れ湯美人】にて!]
安全装備や燃費面で遅れを取っていたN-ONEだが、ここへきてライバルに追いついた!
1967年に登場した「ホンダ N360」をモチーフにデザインされ、フロントマスクやリアビューを個性的に仕上げた。
全高は1,610mmだから分類上は背の高い軽自動車だが、N-BOXやN-WGNに比べれば低い。内装も上質で、クルマ好きも「これなら満足」と納得できる。
ただし、実用指向の強い車種ではないから、販売台数は軽自動車の中堅レベル。N-BOXは2011年末に登場しながら今でも1ヶ月に1万5,000~2万台を売るが、N-ONEは2012年末の発売でも4,000台前後にとどまっている。
売れ行きが伸び悩むためか、N-ONEは「ホンダ Nシリーズ」としては安全装備や燃費に遅れが見えていた。
2013年末に登場したN-WGNは、自動ブレーキを作動できる衝突回避の支援機能、サイド&カーテンエアバッグをセットにした「あんしんパッケージ」を設定。
エンジンに改良を施し、燃費も向上させている。N-BOXも2013年末に一部改良を行い「あんしんパッケージ」を用意して燃費も改善した。それなのにN-ONEは、これらのバージョンアップを受けていなかった。
しかし2014年の5月15日にN-ONEのマイナーチェンジが実施され、ようやく(と表現して良いだろう)N-ONEにも変更が行われたのだ。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。