ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート|クラスNo.1のキャビンに優れた実用燃費と安全性(2/2)

ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート|クラスNo.1のキャビンに優れた実用燃費と安全性
ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏 ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏 ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏 ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏 ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏 ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏 ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏 ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏 ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏 ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏 ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏 画像ギャラリーはこちら

マイナーチェンジで静粛性が高まった

今回のマイナーチェンジで、新型フィットは走りの質感を高めてきた。サスペンション取り得付け部分の鉄板を厚くしたり(マイナーチェンジと思えない入魂の内容)、窓ガラスの厚さを増したり、吸音材を増やしたりしている。結果、ハイブリッド仕様の上級グレードは、正しく2000cc級の静粛性を持つほど。

充実した安全装備により、素晴らしい実用車に

ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏

そして新型フィットでは、コンパクトクラスで最も優れた自動ブレーキが選べる。同じシステムを採用しているホンダ フリードの公的な自動ブレーキ試験の結果を見ると、停止車両に対しノーブレーキで時速50キロで接近しても追突することなく自動停止する。歩いていない歩行者なら認識してブレーキを掛ける(歩いているとダメ)。

さらに車線キープ機能や、時速30~115キロの範囲内での先行車追従クルーズコントロール(ACC)も付く。トヨタ アクアは歩行者を認識出来ず、先行車追従クルーズコントロール無し。日産 ノートeパワーなど、単純なクルーズコントロールすら付いていない。ロングドライブするなら迷うことなくフィットである。

といった具合でマイナーチェンジした新型フィットは、素晴らしい実用車に仕上がっている。

新しいホンダ フィットの購入を考えているなら、年間走行距離が多い人はハイブリッドを。少ない人なら普通のエンジンを選べば良いと思う。大ざっぱに言って年間1万kmくらいがハイブリッドか普通エンジンかの境目だと考えていい。

ガソリンエンジンは質実剛健なファミリーカー、ハイブリッドは乗り心地や静粛性が向上するも・・・

ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏

簡単にそれぞれのパワーユニットの印象を。ハイブリッドと並び売れ筋になっている1300ccの標準エンジンは、従来型と比べ静粛性や質感であまり大きく進化していなかった。ボディの剛性感など向上しているのに、乗り心地はイマイチなのだ。質実剛健なファミリーカーといった雰囲気。

前述の通りハイブリッドは乗り心地や静粛性が向上している。ただアクセルを踏んだ時のレスポンスの悪さにつていえば大きな改善無し。いろんな意味で加速&減速の不自然さを感じてしまう。少なくともクルマの楽しさ、という視点からは遠い世界にある。この点で日産 ノートeパワーを選ぶ人が多いというのはよく解る。

もう少し“尖った”魅力を!

ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏
ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏

好印象だったのがRS。132馬力の1500ccは、6速マニュアルで乗るとパワフル!ハンドリングも上々。

とは言え、価格は2,050,920円。ほとんど同じ予算でシトロエン C3とかVW ポロに手が届くと思ったら微妙である。楽しいけれど「凄く楽しい」というレベルには届いていない。もう少し“尖った”魅力を!

魅力の薄さという点から考えれば、フィット全般に言えるかもしれない。例えばスバル インプレッサに対するスバル XVのように、クロスオーバー風のバリエーションモデルを設定しても良かったんじゃなかろうか。日曜日が楽しみになるようなフィットを作ったら、売れ行き2倍になると思う。

[レポート:国沢光宏/Photo:島村栄二]

ホンダ フィット(2017年マイナーチェンジモデル) 主要諸元

ホンダ 新型フィット(2017年マイチェンモデル)試乗レポート/国沢光宏

HYBRID・S

Honda SENSING

[FF]

HYBRID・L

Honda SENSING

[FF]

RS

Honda SENSING【MT】

[FF]

13G・F

[FF]

価格

(消費税込み)

2,205,360円

2,079,000円

2,050,920円

1,428,840円

JC08モード燃費

31.8km/L

34.0km/L

19.2km/L

24.6km/L

全長

4,045mm

3,990mm

4,045mm

3,990mm

全幅(車幅)

1,695mm

1,695mm

1,695mm

1,695mm

全高(車高)

1,525mm

1,525mm

1,525mm

1,525mm

ホイールベース

2,530mm

2,530mm

2,530mm

2,530mm

乗車定員

5名

5名

5名

5名

車両重量(車重)

1,170kg

1,150kg

1,070kg

1,030kg

エンジン

水冷

直列4気筒横置 DOHC

水冷

直列4気筒横置 DOHC

水冷

直列4気筒横置 DOHC

水冷

直列4気筒横置 DOHC

排気量

1,496cc

1,496cc

1,496cc

1,317cc

エンジン

最大出力

81kW(110PS)

/6,000rpm

81kW(110PS)

/6,000rpm

97kW(132PS)

/6,600rpm

73kW(100PS)

/6,000rpm

エンジン

最大トルク

134N・m(13.71kgf・m)

/5,000rpm

134N・m(13.71kgf・m)

/5,000rpm

155N・m(15.8kgf・m)

/4,600rpm

119N・m(12.1kgf・m)

/5,000rpm

モーター

最大出力

22kW(29.5PS)

/1,313-2,000rpm

22kW(29.5PS)

/1,313-2,000rpm

--

--

モーター

最大トルク

160N・m(16.3kgf・m)

/0-1,313rpm

160N・m(16.3kgf・m)

/0-1,313rpm

--

--

燃料

無鉛

レギュラーガソリン

無鉛

レギュラーガソリン

無鉛

レギュラーガソリン

無鉛

レギュラーガソリン

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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