ホンダ CR-Z 新型車解説(2/3)
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:茂呂幸正
マニュアルに坂道発進ラクラク機能搭載!
「Everyday HYBRID Cafe Racer」・・・皆さんはこの言葉にピンと来るだろうか。
実は語尾の“Cafe Racer”とは、欧州に多くみられる、カフェで愛車自慢を楽しむ人たち、またはそのマシン等を指すようだ。このテーマは、ホンダ内でどういったカッコイイクルマを造りたいかを議論した時、このようなクルマ好きが集う場に持って行っても自慢できるようなイケてるクルマを造りたい、という開発人達の熱い想いに由来しているものだ。
さらに驚くべきことに、CR-Zは当初ハイブリッドスポーツカーの前提で開発が進んでいたのではなく、ホットハッチならぬコンパクトスポーツカーの計画で進められていたというのだ。
しかし、同時に開発が進んでいたインサイトを見習って、今後はやはり環境性能が重視される時代だという観点から、今までに無いハイブリッドスポーツという新たなカテゴリーの創作に踏み切ったという経緯がある。
さて、テーマについてはさておき、ここからが肝心な内容だ。
まず、CR-Zのボディサイズは4,080mm×1,740mm×1,395mm(アンテナ含む)と、とてもコンパクト。フィットの全長との差は+18cm程だ。車重も1,130~1,160kgと見事なライトウェイトスポーツを実現している。グレードタイプはα(アルファ)と、β(ベータ)の2種類が設定され、そこへお馴染みCVTと6MTがそれぞれに用意される。
実は初代インサイトには5MTが設定されていたので、ハイブリッド初のマニュアルとは言えないが、それを上回る6MTを用意してきたことは、ハイブリッドであろうとも“走り”もエンジョイしてもらいたいという、ある意味ホンダの粋な拘りだ。
エンジンは水冷直4横置きSOHCの1.5リッター(i-VTEC+IMA)のみで、CVT車(113ps/14.7kg・m)、6MT車(114ps/14.8kg・m)と微妙な動力数値の違いが見られるが、どちらも2リッタークラス並の加速とトルクが自慢だという。そして0-100km/h加速は、ハイブリッド車ではダントツに速い9秒後半(6MT車)から10秒ジャスト(CVT)をマークする。
注目ポイントとして抑えておきたいのが、スイッチ1つで3つの走行モードを楽しめる“3モード・ドライブ・システム”だ。
まず、徹底的に低燃費走行だけを求める時は「ECONモード」を、そして運動性能と燃費のバランスを生かした走りを求める時は「NORMALモード」がおススメだ。さらに、とことん走り重視でハイレスポンスなハード走行を楽しみたい時は「SPORTモード」を、という3つの選択ができるというのは是非試しておきたい機能の一つだ。
そしてもう1つが、6MT車には坂道発進が簡単にできる「ヒルスタートアシスト機構」を標準で装備したことだ。こちらは発進時にブレーキペダルからアクセルペダルへ足を乗せかえるときに生じるクルマの後退を、1秒間防止することができるという夢のような機能だ。
これならマニュアルが苦手だという方も積極的に選ぶことができる。マニュアル車を敬遠していた人はカムバックのチャンスだ。
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