ドライブガイドシステム(R30)やサテライトスイッチ(R32)など、独特のインパネ周りだった歴代スカイラインをチェック(1/2)
- 筆者: 望月 達也(MOTA編集部)
1957年のデビュー以来、半世紀以上にわたりその名を歴史に刻んできた日産 スカイライン。2019年7月16日にはビッグマイナーチェンジを行い、現行モデルでは運転支援技術の“プロパイロット2.0”を搭載しました。そこで今回は、歴代モデルの中から特徴的なインパネのモデルをピックアップして振り返っていきます。
カーナビの元祖“ドライブガイドシステム”を搭載した6代目R30型(1981年-1990年)
直線基調のクリーンなデザイン、俳優ポール・ニューマンを起用したCMが注目を集めた6代目R30型スカイライン。直6SOHCを搭載する「GT」、直4SOHCを搭載する「TI」のほか、直4DOHCエンジンを搭載した「RS」も設定されました。
そしてR30のインパネで注目なのは、当時オプション設定されていた国産車初の地磁気式ナビゲーションシステム「ドライブガイドシステム」です。
これは、トランクに装備された「方位センサー」により地磁気を利用して目的地の方向をメーターに表示するというもの。
ドライバーが走行前に目的地を設定し、走行中に目的地の方向と、目的地までの残り直線距離の割合が表示される「ガイドモード」と、ドライバーが任意の方向を設定し、走行中常に設定した方位がどの方向にあるかを表示する「コンパスモード」の2つの機能が備わっていました。
今の時代のクルマでは当たり前となっているカーナビのご先祖様は、システムはシンプルですが、地図を用意して出発地から目的地の距離と方向を調べ入力する、そしてドライバーが確実に地図を読める知識が必要、とハードルは結構高いものでした。
“サテライトスイッチ”が未来を感じさせた8代目R32型(1989年-1994年)
「1990年代までに技術世界一を目指す」という901運動の最中に1989年に誕生した8代目R32型スカイライン。4ドアハードトップセダンと2ドアクーペのボディタイプ、1800ccから2600ccまでの幅広いエンジンバリエーションを揃えました。また、日産モータースポーツの象徴である「GT-R」を16年ぶりに復活させ、日本だけでなく世界中にその名は知れ渡っているます。
そんなR32のインパネで注目なのは、サテライトスイッチ。スポーツモデルのGT-Rのみセンターコンソールに三眼メーターを備えますが、それ以外はほかのGTS系も基本的には同じ。ちょっと未来を感じさせるデザインが外観とも合っていて格好いですよね。DIYでLED化している方も多いのではないでしょうか?
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