スバル 新型インプレッサ vs マツダ 新型アクセラ どっちが買い!?2016年モデル徹底比較(2/2)

スバル 新型インプレッサ vs マツダ 新型アクセラ どっちが買い!?2016年モデル徹底比較
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エンジンと動力性能比較/新型インプレッサ vs 新型アクセラ

マツダ アクセラ スポーツ1.5d(2016年マイナーチェンジモデル)スバル 新型インプレッサスポーツ

新型インプレッサのエンジンは、水平対向4気筒の1.6Lと2L。対する新型アクセラには、前述のように2Lのガソリンエンジンがない。マイナーチェンジで廃止され、1.5Lのクリーンディーゼルターボが加わった。このほか2.2Lのクリーンディーゼルターボと1.5Lのガソリンを選べる。

1.5LのクリーンディーゼルターボはデミオとCX-3にも搭載され、新型アクセラスポーツのチューニングは後者と等しい。最高出力は105馬力(4000回転)、最大トルクは27.5kg-m(1600~2500回転)だ。

最大トルクはガソリンのノーマルエンジンでいえば2.7Lクラスで、低回転域から十分な性能を発揮する。最高出力を上まわる4000回転を超えた回転域の吹き上がりも良く、エンジン回転計を見ると、5000回転以上がゼブラゾーンで5500回転からレッドゾーンだ。ディーゼルエンジンでは静粛性が優れ、運転感覚はガソリンエンジンに近い。

新型インプレッサスポーツの2Lガソリンエンジンは、低回転域にも相応の余裕があって直線的に速度を高める。先代型は4200回転付近からの吹き上がりが優れ、それ以下の回転域では相対的に力不足を感じたが、新型では解消された。最高出力は154馬力(6000回転)、最大トルクは20kg-m(4000回転)だから、性能の数値でも不満はない。

それでも動力性能を競えば、新型アクセラスポーツのクリーンディーゼルターボが勝る。

勝者:アクセラスポーツ

走行安定性比較/新型インプレッサ vs 新型アクセラ

マツダ アクセラ スポーツ1.5d(2016年マイナーチェンジモデル)スバル 新型インプレッサスポーツ

新型インプレッサスポーツは現行型になってプラットフォームと足まわりを刷新。走行安定性も進化した。機敏に曲がる性格ではなく、通常の走行ではスポーティとは思えないが、速度を高めてカーブに進入しても旋回軌跡を拡大させにくい。

操舵に対する車両の反応も正確で、路面の状態が分かりやすい。感覚的には大人しいが、積極的な走りにも対応できて安定性も優れている。バランスの良いリラックスできる走りが特徴だ。

新型アクセラスポーツは、スポーティ感覚を明確に表現した。小さな舵角から車両の向きが正確に変わり、入念に造り込まれた印象を受ける。速度を高めた状態でも車両の向きを変えやすく、後輪の接地性も不足していないから走行安定性も良好だ。

両車ともに異なる魅力を持つが、運転する楽しさを明確に表現したのは新型アクセラスポーツになる。

勝者:アクセラスポーツ

乗り心地比較/新型インプレッサ vs 新型アクセラ

スバル 新型インプレッサマツダ アクセラ スポーツ1.5d(2016年マイナーチェンジモデル)

インプレッサスポーツの2Lモデルは、2.0i-Lアイサイトが17インチタイヤ、2.0i-Sアイサイトは18インチタイヤを装着する。18インチタイヤは操舵に対する正確性が少し高まる代わりに乗り心地は若干硬いが、足まわりが柔軟に動いて密度感を伴う。

17インチタイヤは足まわりの動きに合った設定で、乗り心地を快適に仕上げた。国産ミドルサイズカーの中では、乗り心地が優れた部類に入る。

アクセラスポーツでは、グレードとオプションに応じて16インチと18インチタイヤを選べる。18インチを履くと前述のように良く曲がる運転感覚を味わえるが、乗り心地の硬さが少し目立つ。粗くはないが、市街地などでは違和感が伴う。

一方、16インチは乗り心地の硬さが解消されるが、アクセラスポーツの特徴とされる適度に機敏な操舵感が少し削がれる。インプレッサスポーツと同様、17インチをメインに18インチを設定するのが良いだろう。

このあたりも考慮すると、設計が新しいこともあって乗り心地はインプレッサスポーツが快適だ。

勝者:インプレッサスポーツ

安全装備比較/新型インプレッサ vs 新型アクセラ

EyeSight ver.3 イメージマツダ アクセラ イメージ

両車ともに安全装備の内容は充実している。インプレッサスポーツはアイサイトバージョン3を採用。車両と歩行者の検知が可能だ。オプションではドライバーの死角に入る後方の並走車両を認識して警報するリアビークルディテクション、ハイ/ロービームを自動的に切り替える機能なども装着できる。

アクセラスポーツは複数の装備がオプションで用意され、アドバンストスマートシティブレーキサポートを装着すると、時速80km以下で歩行者と車両に緊急自動ブレーキを作動できる。スマートブレーキサポートは、車両を対象にした緊急自動ブレーキで高速域まで対応した。後方の並走車両などを検知するブラインドスポットモニタリングも備わる。

またアダプティブLEDヘッドライトは、左右4ブロックに分かれたLEDを部分的に点消灯させ、ハイビームの状態を維持しながら相手車両の眩惑を抑える。ハイ/ロービームの自動切り替えよりも先進的だ。

それでも自動車事故対策機構が実施するJNCAPの予防安全性能アセスメントのテスト結果などを見ると、追突回避性能はスバルのアイサイトが高い。

また両車ともに安全装備のセンサーを利用した運転支援システムも備える。アクセルとブレーキペダルを自動操作して車間距離を維持しながら追従走行できるクルーズコントロール、車線の中央を維持できるように操舵の支援を行う機能もあるが、この点でもアイサイトバージョン3が先進的だ。クルーズコントロールは全車速追従型とした。アクセラスポーツは時速30~100kmで作動し、時速25km以下になるとチャイムが鳴り、表示も切り替わってキャンセルされる。

勝者:インプレッサスポーツ

燃費性能とエコカー減税比較/新型インプレッサ vs 新型アクセラ

マツダ アクセラ スポーツ1.5d(2016年マイナーチェンジモデル)

インプレッサスポーツのJC08モード燃費は、2Lエンジン搭載車の2WDが16~17km/L、4WDは15.8~16.8km/Lだ。1.6Lと2Lの2.0i-Lアイサイトは自動車取得税が20%、同重量税が25%の減税だが、2.0i-Sアイサイトは減税対象外になる。

アクセラスポーツ1.5XDのJC08モード燃費はプロアクティブ、Lパッケージともに21.6km/L。ディーゼルの軽油価格は安いので、燃料代をガソリン車に当てはめると25km/Lくらいだ。エコカー減税も免税になり、燃費関連はアクセラスポーツが優れている。

勝者:アクセラスポーツ

価格比較/新型インプレッサ vs 新型アクセラ

インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイトの価格は237万6000円。これにアドバンスドセイフティパッケージを加えると243万円になる。

アクセラスポーツ15XDプロアクティブは243万円で、これにセーフティクルーズパッケージとドライビングポジションサポートパッケージを加えると257万400円だ。大雑把にいってアクセラスポーツ15XDプロアクティブは14万円ほど高いが、高機能なクリーンディーゼルターボの搭載も考慮すると、インプレッサスポーツよりも少し割安と判断できる。

勝者:アクセラスポーツ

総合評価/新型インプレッサ vs 新型アクセラ

スバル 新型インプレッサスポーツ

インプレッサスポーツは雰囲気が少し地味だが、後席の居住性を含めて実用性が高く、走行安定性と乗り心地のバランスも優れている。

アクセラスポーツは、クリーンディーゼルターボの搭載に伴う優れた動力性能と低燃費、スポーツ感覚を表現した外観と走りが特徴だ。

ジャンルは同じでも車両の性格が異なるから一概に比べにくいが、居住性、走りのバランス、安全装備、運転支援の機能などで、インプレッサスポーツが買い得と判断される。

勝者:インプレッサスポーツ

カテゴリー別勝者一覧

ボディスタイル/サイズ/視界/取りまわし性比較インプレッサスポーツ

内装のデザイン/質感/操作性/視認性比較インプレッサスポーツ

前後席の居住性比較インプレッサスポーツ

エンジンと動力性能比較アクセラスポーツ

走行安定性比較アクセラスポーツ

乗り心地比較インプレッサスポーツ

安全装備比較インプレッサスポーツ

燃費性能とエコカー減税比較アクセラスポーツ

価格の割安感比較アクセラスポーツ 

総合評価インプレッサスポーツ

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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