【比較】日産 新型スカイラインハイブリッド vs レクサス ISハイブリッド どっちが買い!?徹底比較(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
「インフィニティ」vs「レクサス」
ハイブリッドカーとして登場し、話題となった「日産 新型スカイライン」。
新型スカイラインハイブリッドには、これまで付けられていた「NISSAN」エンブレムは採用されず、海外で展開している日産の上級車ブランド「INFINITI」エンブレムが付けられて登場した。
新型スカイラインハイブリッドは、海外では「インフィニティQ50」として販売されているため、“インフィニティ”の日本国内におけるブランド力を高めるためのようだが、スカイラインが日産の看板車種としての位置付けを放棄したようにも受け取られる。違和感が拭えない。
背景にあるのは、日本における「セダンビジネスの難しさ」だろう。1989年に3ナンバー車の税制不利が解消されると、各メーカーともにセダンを大型化して海外モデルと統合させた。単に3ナンバー車にするだけでなく、クルマ造りまで海外を向いたからセダンの需要が冷え込んだ。
なので、セダンの衰退は自業自得だが需要の回復に苦労している。インフィニティのエンブレムは、暗中模索の結果でもあるだろう。日産もスカイラインをどう扱えば良いのか、悩んでいるのだと思う。
対するトヨタは、日産の「インフィニティ」に相当する「レクサス」ブランドを2003年より日本で展開している。レクサスのエンブレムを付けても筋が通っており、「スカイライン」にもかかわらず「INFINITI」のエンブレムが付いている、といった曖昧さはない。
だが、クルマ好きとしては生み出されたセダン達に「罪はない」と考えたい。狙っている市場は海外でも「渾身のクルマ造りが施された日本車」であることに変わりはないからだ。
日産 新型スカイラインハイブリッド vs レクサスIS -エクステリア対決-
まずは「日産 新型スカイラインハイブリッド」と「レクサス IS」の外観から比べてみよう。
ボディサイズを比べると、スカイラインハイブリッドがISに比べて「125mm」長く、「10mm」広く、「10mm」高い。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)もスカイラインハイブリッドが「50mm」上まわっている。
一見、スカイラインハイブリッドが大柄に感じるが、大きく異なるのは「全長」だ。
視界は最近のセダンに多いパターンで、スカイラインハイブリッド、ISのいづれもウィンドウの下端が高くクルマに潜り込んだ印象を受ける。両車ともに、特に後方視界(真後ろと斜め後ろも)が悪い。購入する前に、縦列駐車や車庫入れを試しておこう。
その上で優劣を付けると、全長の短いISが扱いやすい。小回り性能も、ISの最小回転半径は「5.2m」と小さいが、スカイラインハイブリッドは「5.6m」と大きく、ISが有利だ。
日産 新型スカイラインハイブリッド vs レクサスIS -インテリア対決-
内装の質感は、互角。ISはATレバーが収まるセンターコンソール付近が繁雑。スイッチの操作性は、スカイラインハイブリッドがインパネ中央の左端まで手を伸ばす必要が生じるものの、大差はない。
フロントシートの座り心地は、両車ともに満足できる。スカイラインハイブリッドはバックレストの形状を工夫して、背骨の曲がり方に沿ってサポートする。肩まわりの押さえ方も良好だ。ISも不満はなく、座り心地にボリューム感を持たせたが、体のホールド性はスカイラインハイブリッドが少し勝っている。
リアシートは両車とも天井が低めのセダンなので、座ると腰が落ち込む。この傾向は、ISが少し強めだ。
その代わり、頭上の空間は全高が10mm低いにも関わらずISのほうが若干余裕がある。座面とバックレストの造りは、フロントシートほど柔軟ではないが不満も感じない。大腿部のサポート性は、腰の落ち込み方が少ない分だけスカイラインハイブリッドが優れている。ISは少し浮いた感じだ。
リアシートに座った同乗者の膝先空間は、身長170cmの大人4名が乗車して、両車とも握りコブシ2つ少々。空間的には十分だが、腰が下がって足が前に伸びるから、リアシートは両車ともにゆったりした座り心地とはいい難い。フロントシートの下に足が収まりにくいのも共通の欠点だ。特にスカイラインハイブリッドは、全長とホイールベースが長いので、もう少し余裕が欲しいところだ。
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