フィアット 500X 公道試乗|やみつきになる“二面性”を持つ魅力的なコンパクトSUV(1/2)
- 筆者: まるも 亜希子
- カメラマン:茂呂 幸正
ただSUV風になったわけではない!? 500Xの魅力とは
「クルマは乗らなきゃわからない」ということを強く意識させてくれたのは、最近ではこのフィアット 500Xがダントツだ。
2015年10月に、フィアット初のコンパクトSUVとして日本に導入された500Xだが、世界的名車であり、日本では名作「ルパン三世」にも登場する500(チンクエチェント)という存在があまりに有名すぎて、パッと見ただけでは「どうせ外観をちょっとSUV風にしただけなんでしょ?」と思ってしまう人も多かった。でも、よくよく見るたびに乗るたびに、それが大きな間違いだと気づかせてくれるのが500Xだ。
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デザインの刷新に加え“新世代エンジン”も採用
今回の500Xは、初めてのマイナーチェンジでデザインが刷新されたほか、フィアット初採用となる新世代エンジン、1.3リッター直列4気筒の“FireFly”ターボも搭載されている。果たしてどんな世界観が広がっているのか、都心の一般道と高速道路で試乗させてもらった。
前後のバンパーに逞しさが増し、ワイルドなSUVテイストが強まった新デザインだが、相変わらずフィアット 500の面影はしっかり残っている500X。でもこれは決して500の焼き直しなどではなく、そもそもがまったくのゼロから新開発されたモデルなのだから、500らしさを感じるのはフィアットが注いだ遊び心のせいだと言っていい。
基本骨格を共にするのはジープ レネゲードであり、むしろジープが持つ硬派な4×4のイメージをここまでサラリと覆い、キュートな500ファミリーの一員に仕立てる都会的センスに感心するばかりだ。
グレードはベーシックモデル&充実装備モデルの2種をラインナップ
グレードは300万円を切る価格ながら、レザーステアリングホイールや前席シートヒーター、衝突被害軽減ブレーキやリアパーキングカメラなどの装備が充実したエントリーグレード「500X」と、17インチタイヤやLEDヘッドライト、レザーシートやアダプティブクルーズコントロールといった装備がさらに盛りだくさんな「500X Cross」の2タイプが設定された。
もちろん、デュアルゾーン式フルオートエアコンやアイドリングストップ機構「START&STOPシステム」など、快適&エコロジーな機能は全車標準装備となっている。
内装はモダン×ワイルドなテイストに
室内に入ると、握りごたえのシッカリとしたステアリングホイールや、ちょっと未来っぽいメーター表示、キャンディみたいなハザードスイッチと、そのどれもがオシャレかつモダンでほんのりワイルドな500Xワールドを感じる。
シートは体を預けた最初の印象は硬めなのに、時間が経つにつれて懐の深さを感じさせる座り心地が独特だ。ブカブカすぎず、タイトすぎない絶妙なゆとりがあり、とても心地いい空間だと感じる。
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