フェラーリ「488スパイダー」ダウンサイジングターボで大幅性能向上!日本上陸も異例の早さ(1/2)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:フェラーリ ジャパン
スパイダーを追加するのが、最近の恒例
1970年代のなかばに、V8エンジンをミッドに積んだ“ピッコロ”(=小さな)フェラーリが登場して以来、現在に至るまで、それは跳ね馬の主力モデルであり続けている。もっとも、いつの間にか“ピッコロ”ではなくなったが。
最新モデルが15年3月に登場した488GTB。位置づけとしては先代となる458イタリアの、いわゆる“ビッグマイナーチェンジ”版だ。進化のポイントは、後で詳しく説明するが、ダウンサイジングターボを採用し、大幅に性能が向上したこと。
GTBという名は、初代V8ミッドスポーツカーとなる308GTBシリーズへのオマージュで、この時代にすでにイタリア国内向けの“ダウンサイジングターボ”グレード(環境ではなく税金対策だった)があったことも関係している。ちなみに、488はさらに昔の伝統に則って、一気筒当たりの排気量を表す。488×8=約3900ccで、458=4.5リッターV8から排気量を600ccも減らした。
15年夏に488のスパイダー版を発表、秋にワールドプレミアした。クーペを出して半年後にスパイダーを追加するのが、最近の恒例である。
ユーザーが期待する以上の大幅なスペックアップを狙った!
フェラーリはV8モデルを二世代毎にフルモデルチェンジする。振り返ってみれば、308と328、348と355、360と430、そして458と488、がそれぞれセットになっているというわけだ。けれども、この二世代の間で、パワートレインを大きく変更することもまた、恒例だ。もちろん、今回でいえば、ダウンサイジングターボを採用したことである。
既に発売済みのカリフォルニアT用ターボエンジンと同系統のプロジェクトから生まれた、直噴3.9リッターのV8ツインターボ。注目すべきは、決してCO2排出量を減らせたことではない。458系4.5リッターNAに比べて+100psと+220Nmという大幅な性能向上を達成したという点にこそある。
フェラーリとしてはあくまでも、ユーザーが期待する以上の大幅なスペックアップが狙いだったというわけ。当然、この驚異のパワーアップに対応すべく、ミッションやブレーキ、各種電子制御はもちろんのこと、ボディやシャシーも強化もしくはアップグレードされた。
乾燥車両重量は、458スパイダーより10キロ軽く、クーペの488GTBよりも50キロ重い。パワーウェイトレシオは2.12というから驚異的。さらに驚くべきは0→100km/h加速数値で、なんとクーペと同じジャスト3秒と発表されている。最高速度は325km/h。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。