【DESIGNER’S ROOM】ダイハツ 新型「タント」デザイナーインタビュー/ダイハツ工業 デザイン部 長井浩二(5/5)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:オートックワン編集部
忘れちゃならない「モテたい!」気持ち
AO:最後に、これからカーデザイナーを目指す若い人にアドバイスをお願いします。
N:モテたいという気持ちを忘れないでほしいですね。
異性に対してだけではなく、それ以外の部分でもチヤホヤされたいという気持ちです。美しいモノを見たとき、それを自分が持ったら生活がどう変わるだろうというワクワク感。それがクルマとの関わり方にも影響してきます。
タントも例外ではありません。子育て中の私にとって最高のモノを手に入れたと、まわりの人に自慢できる存在になってもらいたい。そういう気持ちが、ものづくりの立場にある人間には必要です。それがないと、新しい発想が出てきません。
今の若い人はそういう感情が薄らいでいるような気がします。クルマで言えば、便利かどうかだけで判断している感じがするんです。とにかく、すべての原動力は「モテたい」です。それがデザイナーにとっての根源だと考えています。
日本の風土が生み出したジャパンオリジナルデザイン
タントのデザイナーもまた、まぎれもないカーデザイナーだった。カッコ良さを追求する方向を目指していないだけで、機能をとことん追求し、それを美しいカタチに仕立てていくプロセスは、カーデザインそのものだ。しかも子育てママという明確なターゲットがあるからこそ、その造形はクリアで説得力がある。コンセプトにブレがなければ、デザインにもブレがない。その好例でもあった。
クルマ好きはタントのようなデザインにあまり興味がないかもしれない。しかしこれは日本の風土文化が生み育てた、ジャパンオリジナルデザインの具現化だと僕は思っている。日本らしいカーデザイン、軽自動車らしいカーデザインを真摯に追い求めた新型タント。デザイナーの言葉を通して、その世界に理解を示してもらえれば幸いだ。
[レポート:森口将之/Photo:オートックワン編集部]
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