“ワーゲンバス”を彷彿とさせるカラーリングが可愛い!「ダイハツ ムーヴキャンバス」【徹底解説】(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:ダイハツ工業株式会社
曲がる方向を照らしてくれる「AFS」や「パノラマモニター」など新機能も!
装備ではいくつか新機能が採用されたが、注目はハンドルの舵角に応じて照射方向を変える「AFS」が挙げられる。
ヘッドランプの付加機能で、曲がる方向を中心に照らすので視界を確保しやすく安全性も高い。この機能は「G・SAII」と「GメイクアップSAII」に「バイアングルLEDヘッドランプ」として標準装着している。
また、「パノラマモニター」も人気を高めそうな装備だ。ボディの四隅にカメラを備え、車両の周囲を上空から見たような映像として表示する。前方や後方のワイドビュー、前輪の左右を映すレフト&ライトサイドビューの切り替えも可能だ。
日産のアラウンドビューモニターなどと同様の装備で、ディーラーオプションのナビ画面に表示する。軽自動車に多く見られるルームミラーの表示機能はない。
このほか、赤外線レーザーと単眼カメラ、音波センサーによる安全装備の「スマートアシストII」も用意された。衝突の危険が生じると警報を発する機能は、歩行者にも対応。さらに車両に対しては、時速50kmを上限に緊急自動ブレーキを作動させることも可能だ。
車線逸脱の警報、壁などに向かってアクセルペダルを深く踏み込むと、出力を抑える誤発進抑制制御機能も設けられた。
ムーヴキャンバスを「ムーヴ」「タント」と比較!果たしてお買い得なのは!?
グレードは大きくL/X/Gに大別され、それぞれにパッケージオプションとスマートアシストを備えるSAIIを用意。
X・SAIIは、エアコンのオート機能、スマートアシストIIなどを備えて価格は136万800円。ムーヴX・SAII(131万7600円)よりも4万円ほど高く、アルミホイールは装着されないが、後席のドアがスライド式になって前述の置きラクボックスなどが備わる。居住性の違いも考えると、ムーヴキャンバスが割安だ。
タントX・SAII(142万200円)と比べると、ムーヴキャンバスX・SAIIは約6万円安いが、タントに標準装着される左側スライドドアの電動機能が付かない。そうなると価格は同等に近づく。
ムーヴキャンバスX・SAIIには置きラクボックスなどが備わるが、左側のピラー(柱)をスライドドアに埋め込んでワイドな開口幅が得られたり、後席をコンパクトに畳めるタントの方が買い得になる。
まずは置きラクボックスなど使い勝手を試してから購入したい
ムーヴキャンバスのグレード選びも考えてみたい。
スライドドアは手動式だと操作に力を要するので、電動機能を備えた142万5000円のXリミテッドSAIIが買い得だ。X・SAIIに比べて6万4800円の上乗せで、約10万円に相当する両側スライドドアの電動機能が加わる。
予算に余裕があるなら、147万9600円のXリミテッドメイクアップSAIIも検討したい。XリミテッドSAIIと比べて5万4600円高いが、サイドエアバッグが加わり(3~4万円相当)、内外装もメッキパーツなどでグレードアップされる。
ちなみに、前述のAFSを備えたバイアングルLEDヘッドランプとサイドエアバッグを装着したGメイクアップSAIIは154万4400円と高い。この2つの装備は安全性を向上させるので、特定のグレードに装着するのではなく、幅広い仕様で選べるようにして欲しい。
特にサイドエアバッグは以前に比べて価格が下がったので、すべてのグレードに標準装着してコストをさらに抑えるべきだ。
なお、ムーヴキャンバスの受注は2016年8月下旬に開始され、メーカーにも発注している。9月上旬時点の納期は約2ヶ月だが、CMの放映などが始まると、さらに伸びる可能性もある。
それでも高額な商品だから、焦らずに試乗してから購入したい。置きラクボックスの使い勝手なども試した上で、買うか否かを判断した方がよいだろう。
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