日本でも販売を切望! オシャレ&安いシトロエン製の超小型EVは”イイとこ”だらけ【未来モビリティ総研】

  • 筆者: 竹花 寿実
  • カメラマン:MOTA編集部
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新型コロナウィルスの影響で中止となったジュネーブモーターショーで、シトロエンから登場予定であった個性的なデザインの超小型EV「アミ(Ami)」。実はかなりリーズナブルな価格設定で話題を呼んでいるという。今回はシトロエン アミの詳しい内容と、知られざるフランスの免許事情をご紹介!

>>使いやすさ満点! 超シンプルなシトロエン Amiの内装コレだ

目次[開く][閉じる]
  1. アミは他のEVとはかなり違う性格の超個性派モデル
  2. 免許なしでOK!? 知られざるフランスの免許事情
  3. お手頃な価格設定が◎! 普段の足には最適な相棒
  4. 都市部の移動にピッタリ!

アミは他のEVとはかなり違う性格の超個性派モデル

2020年3月に開催予定だったジュネーブ・モーターショーで、シトロエンは新しい超小型電動モビリティ「アミ(Ami)」のワールドプレミアを行うはずだった。

フランス語で「友達」という意味の車名を持つこの2人乗りマイクロEVは、今年からEVのみを生産することになったスマートや、昨年発表されたホンダeなどとはひと味違う、フランス生まれらしい個性派EVだ。

中国ではすでに庶民の足に? 超小型EVのセンパイ、中国市場で大人気のモデルはコチラ▼

全長2.41m、全幅1.39m、全高1.52mと超コンパクトな4輪EVであるアミは、EUの車両区分では「軽車両(英語ではQuadricycle:クワドリサイクル)」で、16歳(オーストリアでは15歳)から運転免許が取得できる「AM」カテゴリーに属する。

免許なしでOK!? 知られざるフランスの免許事情

ところがこの軽車両、フランスでは、「Voiture sans permis(ヴォアチュア・サン・ペルミ)」と呼ばれる。この言葉が意味するところは、なんと「免許不要の車両」。

つまり、かの国では講習を受けて「交通安全証明書」を取得すれば、14歳から運転できるのだ。そのかわり、ガソリン/ディーゼル・エンジンを積む場合は、排気量が50cc以下で、最高出力は4kW(5.4PS)、最高速度は45km/hに制限される。

日本の原チャリや軽自動車並みに庶民の足として活躍

この軽車両は、フランスでは戦前から日常の足として市民に根付いている。現在もエクサム(AIXAM)やミクロカー(Microcar)、リジェ(Ligier)といったメーカーが新車を生産していて、年間約2万5000台が販売されている。

ちなみに前後2人乗り4輪電動スクーターのようなデザインで話題になった、ルノー トゥイジー(Twizy)のベースグレードであるトゥイジー45は、モーター出力が4kW、最高速度は45km/hで軽車両カテゴリーに入るため、フランスでは14歳から運転可能だ。

お手頃な価格設定が◎! 普段の足には最適な相棒

今回登場したシトロエン アミは、フランスの他にドイツとスペイン、イタリア、ベルギー、ポルトガルで発売される。

フランスでは3月末に受注開始となっていて、6月にデリバリー開始となる予定だ。車両価格は6000ユーロ(約70万円)となかなかリーズナブルだが、購入以外にもリースとカーシェアリングで利用可能となる点が特徴となっている。

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たった2000円ちょっと! とスマホより安い

リースは2年単位で、初期費用が2644ユーロ(約31万円)、月額19.99ユーロ(約2340円)と手頃な価格設定。

カーシェアリングは、PSAが運営するFree2Move(フリー2ムーヴ)というカーシェアリング・サービスを使用して、1分利用あたり0.26ユーロ(約30円)が専用アプリを介して課金される。10分なら2.6ユーロ(約300円)、1時間利用しても15.6ユーロ(約1820円)だ。

そもそもアミは、それほど長距離移動ができるわけではない。最高速度は先に書いたように45km/hだし、リチウムイオン・バッテリーは重さが60kg、蓄電容量は5.5kWhと小さいので、フル充電に要する時間は家庭用電源でも約3時間だが、航続距離は最大70kmとなっている。

都市部の移動にピッタリ!

そんなアミが、その真価を発揮するのは、やはり都市部における移動だ。ヨーロッパ主要国の都市部は細い路地も多く、コンパクトで最小回転半径がわずか3.6mのアミはとても運転しやすいハズ。またこれだけ小さければ、駐車スペースも見つけやすいだろう。カーシェアリングでも使えるとなれば、パリのような大都市ではとても便利な移動手段になる。

日本では大都市はもちろん入り組んだ路地などに!

日本でも、東京や大阪のような大都市はもちろん、京都のような観光地でも、アミの個性が活きそうに思えるが、残念ながら日本市場へ導入される予定は無い。日本もEVはある程度普及しているし、充電インフラもそれなりにあるのだから、欲しがる人はいそうな気もするが、日本の都市部は世界一公共交通機関が充実しているので、完全なシティコミューターは難しいのかもしれない。「乗ってみたい!」と言う人は、コロナ禍が落ち着いたら、ぜひヨーロッパへ行ってみよう。

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【筆者:竹花 寿実/編集担当:MOTA編集部 木村 剛大】

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