シトロエン C3 海外試乗レポート(2/2)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:プジョー・シトロエン・ジャポン
4速ATは不満が残るが静粛性・快適性は優秀
テストを行ったのは1.6リッターの120psエンジンを積む、5速MT仕様。実はチョイ乗りが出来たディーゼル仕様の方がより太いトルクで魅力的だったが、例によって排ガス規制の関係で、こちらは日本への導入は望めそうにないのが残念・・・。
ただし、さほど期待をしていなかった事もあってか、加速能力に不満はない。が、100km/hクルーズ時に3,000rpm近くも回ってしまう駆動ギア比は、燃費面でも静粛性面でも「もったい無さ」が実感出来た。
実は、日本仕様には4速ATが組み合わされるというから、クルージングギア比はさらに下がってしまう懸念がある。商品力の点でも、この期に及んで4速ATというのは何とも不満が残るポイントだ。
一方、その走りですこぶる好印象だったのは、静粛性と快適性の優秀さ。前者は、見た目に優れる17インチ仕様よりも16インチ仕様の方がロードノイズの面で有利だったし、路面凹凸への当たりの優しさという点でも、やはり多少なりとも同様の印象を感じた事を付け加えておきたい。
フンワリと優しい乗り味を基準としつつ、あらゆるシーンで不安を抱かせない正確なハンドリングを実現させたのも、このモデルの走りの美点と言える。電動式パワーステアリングの設定は全般に操舵力がやや軽めだが、それでいながら、同様のシステムを採用する多くの日本車が示すような中立付近の曖昧さを感じさせないのも嬉しいポイント。このあたりは、「さすがは欧州車」とコメントしても良い部分であるはずだ。
残念ながら、テストドライブの期間中は天候に余り恵まれず、「明るいイタリアの陽の光がたっぷり降り注ぐ」という主催者が意図したような(?)状況にはお目に掛かれなかった。
それでも、例の”ゼニス・ウィンドウスクリーン”がもたらす、まるでオープン・モデルに乗るかのような開放感の高さはたっぷり味わう事が出来た。
前任モデルの跡を受け継ぎベーシックカーとしての高い実用性を確保しながら、シトロエン車ならではのユニークなアイディアが感じられる、そんなコンパクトカーの誕生だ。
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