最新モデルMC20とその先祖ボーラがお目見え! マセラティのスポーツヘリテージを写真で振り返る
- 筆者: 篠田 英里夏(MOTA編集部)
- カメラマン:マセラティジャパン/MOTA編集部
毎年、幕張メッセを会場に多くのクラシックカーの展示即売が行わているオートモビルカウンシル。2022年となる今年も4月15日から17日の3日間に渡って開催され、会場には多くの人が足を運んでいた。
そんなオートモビルカウンシルに、マセラティジャパンは今回初出展を果たした。展示された最新の「MC20」と1970年代に登場した「ボーラ」を紹介したい。
マセラティブランドの新たな幕開けとなるモデルMC20
まずは最新モデルのMC20から紹介しよう。
車名のMCはマセラティコルセ=マセラティレーシングという意味からきている。マセラティ全モデルを代表する重要な役割を担い、マセラティの長く華やかなレースの伝統を表している。また、20はブランドの新たな幕開けとなる「2020年」を意味している。
F1由来の技術を生かして開発されたV6エンジンは2基のターボで過給され、3リッターの排気量から最高出力630馬力を発揮する。
0-100km/h加速に要する時間は2.9秒以下。最高速は325km/h以上というスーパースポーツカーだが、日本ですでに200台以上オーダーがあるという。
1971年にスーパーカーの条件をそろえたマセラティブランドの伝統モデル「ボーラ」
一方、ボーラは1971年から1978年まで生産された高級スポーツカーで、シトロエン傘下となって開発された初のモデルだ。
当時のスーパーカーの条件となっていたミッドシップの2シータースーパーカーを踏襲し、エンジンはV型8気筒を搭載。当初は4.7リットル、後に4.9リットルも用意された。
デザインは、マセラティ ギブリのデザインも担当したジョルジェット・ジウジアーロ氏が手がけたもの。基本コンセプトはギブリと同じくウェッジシェイプだが、エンジンがミッドマウントされたためにノーズは縮められ、リアは若干高く、長く伸びているのが特徴的だ。
今後日本市場ではSUVが主軸をになっていきそうだ
この2台の共通点として挙げられるのはV型エンジンをミッドシップに置いていることだ。ボーラはV型8気筒、MC20はV型6気筒エンジンを搭載している。またどちらのモデルも、これまでのマクラーレンの歴史を感じさせ、そして同社にとって第一歩を踏み出した印象深いモデルとなることだろう。
また、マセラティは直近では2022年3月末にSUVモデル「グレカーレ」も発表している。2021年度のマセラティ販売台数の6〜7割を占めるのがSUVの「レヴァンテ」であることからも、期待値は高いだろう。
今後のマセラティブランドの動向にも注目したい。
【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】
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