懐かしの旧車コンパクトハッチ3選! かつて“ホットハッチ”として人気を博したモデルを振り返る

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ヤリスにフィット、ノートといった新型コンパクトハッチが賑わう昨今だが、同カテゴリーが今以上に輝いていた時代があった。ここでは、そんな懐かしのコンパクトハッチバック3選をお届けする。

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  1. 日本のコンパクトカーを牽引した「初代マーチ」
  2. 歴代のスポーティなイメージはここから生まれた「ワンダーシビック」
  3. じゃじゃ馬ターボが魅力の「かっとびスターレット」

日本のコンパクトカーを牽引した「初代マーチ」

最初に紹介するのは、1982年、マッチの愛称で知られる近藤真彦さんがイメージキャラクターに起用され「マッチのマーチ」のキャッチコピーでデビューした日産 初代マーチ(K10型)。

扱いやすいコンパクトサイズ、大人4人が快適に乗車できる居住性、合理的なパッケージングが特徴で、カーデザインの巨匠ジウジアーロ氏が基本デザインを手掛けている。登場後は、ライバルであるトヨタ スターレットとコンパクトカーの覇権争いを繰り広げ、日本のコンパクトカーを牽引した。

初代マーチはその後、多くの派生車を誕生させ、後のパイクカーブームの火付け役にもなった。Be-1、パオ、フィガロといった人気パイクカーはいずれも初代マーチから派生した車種。

また、軽量でコンパクトな車体を活かし、レースのベース車両(主にラリー)として、さらに、ターボとスーパーチャージャーという2種類の過給機を搭載した「スーパーターボ」など、まさに変幻自在に姿を変え、およそ10年間に渡り販売が行われた。

歴代のスポーティなイメージはここから生まれた「ワンダーシビック」

続いて紹介するのは「マン・マキシマム/メカ・ミニマム」という思想のもと、1983年に登場したホンダ 3代目シビック。3ドアハッチバックのほか、4ドアセダン、5ドアのシャトルをラインナップし「ワンダーシビック」の愛称が付けられたモデルだ。

斬新なロングルーフによるロングキャビンが特徴で、全長僅か3810mmながら広大な室内空間を実現。大型の曲面ガラスを採用し、リアコンビランプのすぐ上からガラス面が開くクリスタルゲートも人気となった。

翌1984年には1.6L DOHCエンジングレードも追加されレースにも用いられるように。シビックのスポーティなイメージはこのあたりから始まった。

また、この3代目シビックがホンダで初となる日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したモデルでもある。

じゃじゃ馬ターボが魅力の「かっとびスターレット」

最後に紹介するのは、1984年にデビューしたトヨタ 3代目(EP71/NP70型)スターレット。初めてフロントエンジン・フロントドライブ(FF)が採用され、トヨタ自身が「かっとびスターレット」を名乗り高い走行性能を誇った3ドア/5ドアハッチバックモデルだ。

その後、1986年にはさらにターボエンジンモデルもデビューする。スターレットのトップグレードとなった3ドア1300ターボSは、空冷式インタークーラー付きターボを装着。過給圧を高低2段階に調整する「2モード・ターボシステム」を採用し「韋駄天ターボ」や「辛口ターボ」の異名を持つ。

ドライビングテクニックを要するほどのじゃじゃ馬ターボだったが、790kgの軽量ボディにより速さはピカイチ。事実、発進加速においてはトヨタ スプリンター レビン/トレノ1600GTやFX1600GTを上回る部分もあったほどだった。

現在では、一部でスポーティなモデルは存在するものの、大半がハイブリッドモデルなど特にエコカー的な特色が強いコンパクトハッチバックだが、今回紹介してきたような楽しいクルマの登場に淡い期待を寄せたい。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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